2024年5月24日

使い回される電話番号

佐々木俊尚氏が紹介していた、携帯電話の番号の再利用(使い回し)の弊害に関して。このスレッドを読んで思いだしたのは、昔海外出張の時に現地のSIMを購入したら、こう言う事が「英語」であったなぁと言う事。最近では、海外に出かけた時には、eSIMだとか国内契約のローミング等を利用して、昔のように現地の電話会社(アメリカならAT&TとかVerizonとか)が販売している、旅行者や短期利用のSIMを購入して、それを自分のスマホへ挿入して一時的に「現地のスマホ・携帯」として使用すること。以前は、音声通話のローミング料金もかなり高かったので、現地で音声通話の電話番号を取ってそれを出張の間とか使用していました。確か出張経費で、現地でのSIM購入費用を精算出来たし、いの一番にその電話番号を上司に届け出る様にルール化されていた気がします。

アメリカも、州によって最初の局番号が決まっているので、カリフォルニアで購入したSIMの電話番号がケンタッキー州のものだったりとか、フロリダで購入したSIMがアリゾナ州だったりと、いゃぁ結構無茶苦茶でした。しかも、SIMを購入してスマホにセットして、日本の知り合いとか家族とか会社にその電話番号を伝える前にいきなり着信があって、 恐る恐る出てみると全く知らない赤の他人が、こちらも全く知らない誰それかと聞いてきて「いゃ、違う」というと直ぐに着られたりしてビックリしたものです。一番の電話番号だと、アカウントが解約されたり利用停止となると、一定期間その番号は塩漬けされて、その後再利用することでそういう混乱がないようにしているはずですが、短期両者用のSIMの番号なんかは、そんなに寝かしておいてもビジネスに成りませんから、どんどん使い回すでしょうね。

似たような話はアマチュア無線にもあって、アマチュア無線のコールサインは、地域を表す最初の3桁(例えば「JA1」なら関東地区で、東海地方だと「JH2」とか"2"になる)と、その後の3桁のアルファベットの組合せ(一部例外で不使用のものあり)で決まるんですが、例えば「JH2AAA」「JH2AAB」「JH2AAC」と、コールサインが発行されると順番に繰り上がっていくので、自分よりも前に免許を取得した人なのか後なのかというのは大体分かります。ところが、何らかの理由から免許を返納したり、亡くなられてやはり免許を返却すると、そのコールサインは「欠番」になるんですが、それが一定期間後再利用されるんですね。だから、自分よりも随分前に免許取得されたと思われるコールサインの人が、実はつい最近免許取りましたなんていう話が、稀にあったりしました。最近は、HAM人口が減ってきたことと、コールサインの頭の部分も拡充されたので、未使用となったコールサイン(サイレントキー)も結構そのまま保存されていて、免許更新とか忘れていて何年後かに再申請する時に、昔のコールサインを使用したいと記載しておくと、結構昔のコールサインが戻るみたい。HAMのコールサインと電話番号の場合は、再利用のサイクルとか内容が異なるから同列に語ることは出来ないけれど、まぁ同様の話は同じように識別子が一回限りで無く再利用される可能性がある仕組みでは発生するでしょうね。

考えてみたら、スマホの電話番号は090/080等から8桁しかないので、局番一つで1億件弱しか発行できないわけですよね。日本人の人口が、約1億3千万人を切っていて、幼児とか高齢者とか無いとしても、やはり一人一台の想定にしか成らない。でも、実際には2台持ち3台持ちもあるし、法人用のスマホだってあるし、桁数から言ったらもう2桁位増やさないと直ぐに飽和しそう。でも、固定局の電話番号が10桁だから、それ以上に闇雲にスマホの桁数を増やすことも出来ないだろうし難しい所。まぁ、短いサイクルで使い回しされるのも仕方のない気がするけれど、それでもどこかにレンジを決めてその中で回すとかして貰わないと、こちらは新規で契約したのに設定された電話番号が過去の曰く付きの番号だったというのは泣くに泣けない気がする。例えばマイナンバーと紐付けして任意の文字列が自分専用の電話番号とかメルアドになるとか、何か出来ないだろうか。最近では電話番号の交換何かも、デジタルで共有出来るけれど、それならばマイナンバーで暗号化したトークンを渡して、でもそれはそこから外には渡せない様にすれば、変なところに番号が流出する事も無いだろうし。また、例えば恋人同士で番号交換したけれど破局した時には、こちらから相手の番号を削除したら」向こうの番号も無効化されるような仕組みとか。昔のように、単なる文字列データから、本当の意味でのデジタルキーに成らないだろうか。

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