来週末に投票が迫った静岡県知事選挙。この週末が最後の週末となり各候補は県内遊説に忙しい日々だった様子。6候補が立候補している今回の県知事選挙は、県政史上最大の候補者数らしいけれど、実際には鈴木・大村の一騎打ちという様相。 今朝の地元静岡新聞の一面も、両候補が競り合うという見出しが大きく掲載されていました。
西部が地盤の鈴木氏と、中部が地盤の大村氏にとって、東部の票確保が選挙戦の趨勢を決めることは明らか。それぞれの地元ではそれなりの知名度を誇り、地元票の獲得はかなり確実何だろうけど、東部はどちらにとっても「未知」の地域。中部地盤の大村氏にとっては、地理的に近い事はメリットかもしれない。また、私は今回の立候補まで全く記憶に無かったのですが、副知事の経験があるという事で、自治体とか組織関係者とはそれなりに面識がある可能性は大きいでしょうね。一方の鈴木氏は、東部とは反対の西部地盤だから、物理的に遊説するなどの移動では不利。ただ、反対側の地域とは言え、浜松市長として長く仕事をしていたから、それなりに名前は知られているかも。最も、逆に私が東部の首長の名前を知っていると言われると誰一人答えられないので、あまり参考にならないかも。
強いて言えば、大村氏は自民党の支援を受けているので、今の風潮というか雰囲気の中ではそこはちょっと不利かも。先日の上川法相の発言が恣意的に取り上げられて批判モードに向けられているのも、野党を実質的に支援しているメディアとしては、この県知事選挙でも自民党敗北という構図を作り出すことで、政権交代の方向性を確立したいからかな、と邪推するんだけれど、今回はそれを許す(笑)。ただ、鈴木氏支援では、自民党は大村氏支援だけれど、地元の浜松では鈴木支持も多くて、結構「隠れ鈴木氏支持派」が多いんじゃ無いだろうか。静岡新聞の記事では、
元浜松市長の鈴木康友氏を、元副知事の大村慎一氏が激しく追い上げ、無所属新人の両者が競う形で終盤戦に入った。
と書いているので、少なくとも現状では鈴木氏の方が少しリードしている事は確実なんでしょうね。選挙の趨勢を握る「無党派層」では、鈴木氏がリードしている様子で、この状態が続けばまだ投票先を決めていない無党派層を取り込んで当選できそうな予感。でも油断は禁物だからなぁ。
今回個人的に疑問なのは、何故自民党は副知事経験者ではあるけれど、決して知名度は高くないと思われる人物を候補者にあげたのか、と言う事。前回の選挙では地元選出の国会議員だったし、その前はオリンピック経験もある女性候補だったと思うんですが、そういう「華」というか目立つ部分がないから埋没している気がします。まぁ日頃見た目の政治を批判しているけれど、でもやっぱり何か際立つものって必要だと思うし、それが無いとなかなか一般の人からの支持は得られないと思う。下世話な話だけれど、大村氏が俳優さんみたいな凄いスマートな容姿だったらまた違う気もするんだけれど、正直何処にでもいそうな「官僚っぽい雰囲気」なのは、不利じゃないかなぁ。残り一週間を切った選挙戦はどうなるか。
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