人口減少により、最近でも「消滅可能性自治体」何て言う話題が大きく扱われるくらいの重要な問題に。地元浜松市は、何とかまだ持ちこたえているけれど、県下でも最大の政令指定都市と言えども油断も安心も出来ない。実際、浜松も人口減少が進んでいて、政令指定都市移行時の人口80万人はとっくに割ってしまっている状態。
人口減少は、イコール税金などの収益減少も意味するため、そうで無くても厳しい地方自治体の財政状況はどんどん逼迫するばかり。人員削減やサービスの制限度でコストカットして行くしか有効な方法は無く、それ故に「ふるさと納税」みたいな形で、税金という限られたパイの取り合いになっているわけですよね。「コストカット」というとちょっと言葉に語弊があるかもしれないけれど、別の言い方をすれば「効率化」が急務な訳で、その為には行政側だけで無く住民側の協力も一つ用。その一つとして、出来るだけ住民居住地を集約して貰い、同じ公共サービス提供でも効率的に出来るようにするアイデアの一つが「コンパクトシティ」構想。ただ、この記事を読むと決してその考えが上手く進んでいるわけでは無い様子。
地元浜松の状況を見ても、JR浜松駅を中心とした再開発はなかなか進まず、特に旧松菱跡地は未だに更地のままで、市街地の中でブラックホールみたいな存在になりつつあります。それでも、一時駅周辺に構想のマンションビルが立ち始めたときには、人口の中心地回帰みたいなものが始まるかとも思いましたが、それ以上に郊外への移動が進んでいる印象も受けます。浜松市の場合、車社会である事は間違いないんですが、JR浜松駅横の新浜松駅から真っ直ぐに北に進む「遠州鉄道西鹿島線」の路線が、あるいみ中央から郊外への幹線の一つで、今はこの路線沿いに北(=郊外)へ向けて開発が進んでいる印象。途中には、市町村合併時の中心都市の一つ、旧浜北市の市街地なんかもあり、単純に郊外開発と言うよりは平準化して言っているような感じもします。その様子を見ていて思ったのは、コンパクトシティというと中心に集約するようなイメージが殆どだけれど、浜松市のように氏の面積が広い場合、それを市街地にどんどん集めるというのは無理が有る話。それならば、都心に対しての副都心みたいな感じの「副市街地」みたいな地域を幾つか作り、その集団を幹線道路や幹線インフラで補強して、そこからの枝線分岐に関しては、その集団に有る程度依託するようなことは出来ないだろうか。細かなクラスターでは無く、有る程度の規模のクラスターを幾つか作るような感じ。まぁ、東京都の23区とか、アメリカの合衆国見たいな感じのミニサイズ版見たいな感じになるのだろうか。
浜松は、最初7区あった市内の区割りが、今年から3区に再編成されて、かなり区の規模に差が出来ているんですよね。最大の中央区は、ほぼ以前の浜松市位の規模で、多分人口的には50万人位いるんでしょう。二番目の浜名区は、以前の浜北市がそのままと西側の地区が含まれて、以前の浜北市よりも規模的には大きくなっている。最北端の天竜区は、かなり点在している地域なので、ここの開発維持は大変だと思うので、ここだけはちょっと例外処理が必要だと思うけれど、それ以外の地域に関しては、中央区・浜名区の中にさらに幾つかの拠点を作って、そこを太いパイプで繋ぐのが行政の仕事にして、市民は田舎では普通にある車移動を前提にした仕組みに最適化するのもアリなんじゃ無いだろうか。高齢化して、車移動出来なくなった人には、ライドシェアとか移動サービスを別途提供するような仕組みも必要だし、場合によっては拠点中心部にそういう施設を準備するのもありかも。回りに人手があれば、そういう施設の維持もしやすいだろうし。単に集約するだけのに「コンパクトシティ」から、意味的にあるいは目的的に効率化するような「仮想的コンパクトシティ」みたいな考え方が、少なくとも地方では受け入れられやすいし実現度も高い気がする。
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