2024年4月16日

厄介者

仙台市のゴルフ場跡地に設置されたメガソーラー発電所で火災が発生し、太陽光発電という性質上水を掛けて背負うかが出来ないために、延焼するがままの状態が続いている事件。漏電したり感電したりするから水での消火は出来ないだろうけど、例えば泡消火器みたいなものとか投入できないのだろうか。ソーラーパネル火災は、例えば住宅の屋根に設置しているような場合でも、ひとたびその住宅が火事になると放水が出来ずに消火作業に苦労する様子は何度かメディアでも報道されているけれど、こういうメガソーラー発電所のように専門設備の場合は、万一の場合の消火設備とか安全装置みたいなものも義務化しないといけないのでは。

このメガソーラー発電所は、廃業したゴルフ場跡地を利用して太陽光発電パネルを敷き詰めたものらしい。ここ最近TLには、釧路湿原に大規模なソーラーパネルが設置されていて自然破壊環境破壊みたいな話題が流れていたけれど、ああいう無理に設置するよりは「ゴルフ場跡地」という既に開拓されている大規模な敷地を利用して太陽光発電をすることは悪い事では無いと思う。浜松市内でも、北の方の山間の地域に行くと「何でそんな場所に」と感じるような山肌に突然太陽光発電パネルが並んでいる様子を見ることが良くありますが、幾ら空き地利用とはいえあんな場所にパネルを敷き詰めて、後々どうするんだろうかと他人事ながら心配になります。台風と地震があれば、その場所が崩れたりしても多分復旧工事は出来なくてそのまま放置されるだけなんじゃ無いだろうか。

太陽光発電は、東日本大震災の直後に「脱原子力」という事で急に注目を集めて、しかも想定外のFIT制度もあって一気に全国に拡散したけれど、今でもあれって某社の陰謀があったんじゃ無いかと言う気になるくらい不自然な政策に感じます。一番問題なのは、「太陽光発電=正義」みたいな意識が何となく植え付けられていて、太陽光発電のためなら何でも許されるみたいな風潮が生まれて続いていること。今回の様な事故が発生したら、実は手が付けられないくらい面倒な装置だし、さらに廃棄するにしても問題が多いわけで、とても「自然に優しい発電」なんて言ってられないものだと思う。いつのまにか日本は世界でも有数の太陽光発電大国になっているらしいけれど、それにしては肝心な自然対策だとか安全対策が余りにお粗末。制度設計から、やり直す必要が有るんじゃ無いだろうか。

少し前にアメリカで皆既日食があって、その時には全米中の太陽光発電がゼロになったとニュースで言っていたけれど、あれだって大きなリスクですよね。いゃ皆既日食なんて数年に一回世界のどこかで起こる程度で、日本で頻繁に発生するものじゃ無いと言われるだろうけど、例えば梅雨時の日がささない時期だとか曇りがちの日が多かったりすれば同様のリスクは発生するわけで、さらに日本の場合は台風の影響も大きいから、日照問題だけでなく台風に対しての対策だって実は地震対策同様しっかりしないといけないはず。それ以上に今回の様な火災被害の場合は、どこの太陽光パネルにも存在するリスクで、効果的な消火方法が無いから、パネル自体が燃え尽きるまで放置するしか無い。その間に有害物質のガスは発生するだろうし、大体何時間何日も傘が続くことは大きな問題のはず。自分自身自宅に太陽光パネルを設置する気持ちはさらさら無いけれど、今回の仙台の火事のニュースを見ていると、ますますこの人は厄介者だなぁという認識が強くなりました。真面目な話、太陽光発電や太陽光パネルに関しての法整備を、今一度ちゃんとやる必要が有るんじゃ無いだろうか。裏金問題なんかよりも、よほど大きな生活に直結する問題だと思う。

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