2024年4月8日

後から言うだけ弁慶

川勝知事の辞任表明で、一気にこれまでの不満やその他の事柄が噴き出してきているけれど、それは一寸違うと感じるんですよね。例えばリニア問題。世間的には、静岡県の川勝知事が静岡工区の工事を邪魔してはじめさせないので、それで2027年の品川-名古屋開通が出来なくなった、と言うのが共通認識。ところが辞任報道後、やれあそこの工事が遅れて2027年に間に合わないとか、どこそこの今スケジュールは2030年だとか、これまで殆ど聞いたことも無いような遅延や問題が表面に出てきています。

以前川勝知事が突然神奈川県の工区とかを視察して、相模原だったかな操車場の建設が遅れているから静岡県だけの問題では無いとか言って、神奈川県の大岩知事から批判を受けたことが合ったと思いますが、確かにリニア工事前提を見てみれば、決して静岡工区だけが問題では無いことは事実。ただ、その中でも工事が既に始まり進んでいる場面での問題発生と、事実上何も始まっていない状態での問題発生は別次元の話だと思うんですよね。そこを混同してはいけないと思う。

さらに言えば、そういう他の事情もあるのだから本来はリニア延期をすることが妥当であり、それを(川勝知事が)JR東海から引き出したから「リニア問題に一区切りを付けた」というのは、やはり詭弁だと思う。例えば、静岡工区で色々問題があったけれど、それに関して何らかの合意なり了解を取り付けたならばまだしも、何も変わらず何も確約せずに、単にJR東海がギブアップしただけの話を「一区切り」というのはおかしいと思う。「一区切り」というのであれば、リニアの水問題の統一見解を出したとか、ロードマップを作成して合意した位のことを言わないとおかしいと思う。

それ以上に、こういう状況になってから、他の問題もこれだけ有るという話を出してくる側も出してくる側で、若しかしたら静岡工区問題を隠れみのにしていたんじゃ無いかと言う気もしますね。そう言う事も事前に認知されていて、静岡工区だけの問題では無く、もっとそれぞれ色々な問題がある中、一番影響力の大きい問題が何かと言う話をしていたならばまだ分かるんですが。 で、中には、そう言う問題をクローズアップさせたから、川勝知事の行動発言は正しいと仰る、某ホンマでっかの先生もいらっしゃるみたいだけれど、それは開くまで結果的にそうなっただけで、根本はやはり知事の言動であり資質であり現実だと思う。全国からは、静岡県民は自分達の場所に駅が無いからメリットが無いからリニアに反対しているという話をしている人も居るみたいですが、いゃいゃ静岡県は東京都大阪の中間地点なので、ある意味リニアは不要。それよりも、リニアに人が流れてくれて、それで出来た余裕でひかり号や場合によってはのぞみ号が県内に停車してくれる方が経済効果も生活に対しての影響も大きいわけで、そう言う意味では「リニア早く通せよ」と思っている県民も多いはず。そこは誤解して欲しくないと思う。

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