2024年3月2日

国民の興味の対象

フジテレビ解説員の平井文夫氏のコラムから、政治よりも大谷選手の結婚報道の方が重要という皮肉な内容。 コラム最後の、

その夜のNHKの9時のニュースのトップは大谷選手で、政倫審は2番目だった。つまり政倫審のニュースバリューすなわち国民の関心は、その程度のものだったのかもしれない。

というのは一寸違うような。つまり国民の関心以前に、放送局としての重要度の重み付けが、「大谷結婚 >>>>>>> 政倫審」という事。これが民放だったらまだ理解出来る。大谷選手には、多くのスポンサー企業も付いているので、例えばそのスポンサーの意向から、ニュース番組や報道番組で優先順位を上げることも有るかもしれない。その番組へのスポンサーが被っていたら、そういう措置なり配慮なりもあり得ますよね。でも、そう言う事の本来は無いはずのNHKの目玉報道番組ですら、大谷選手の結婚報道がトップで扱われると言う事が、今の政治の茶番劇みたいな事を表しいていると思う。

それは、別に野党が不甲斐ないという意味だけで無く、問題は有っても与党はそれなりに仕事をしていると言う「諦め」も有るかもしれない。10数年前には、NHKでも盛んに民主党政権への移行待望論みたなものが報道されていて、をぃをぃそれって公共放送として不味いんじゃ無いのかと思ったけれど、結局その選択は大失敗で彼らも痛い目に遭ったんだろうなぁ。本来ならば、政権が誰のどんな相手になろうと、公明正大中立報道を確立しないといけないのがNHKだと思うけれど、結構その辺は怪しいですしね。

その大谷選手の話題は、現地での合同会見では「メディアが五月蠅いから発表だけはしますが、これで最後(意訳)」と引導を渡された国内メディアですが、そんなことは知っちゃい無いと言わんばかりにトップニュースで取り上げています。それでも、自分が見聞きした範囲ではお相手に関しての詮索というか、多分有る程度分かって入るんだろうけど、殆ど取り上げていないのは、一応大谷選手の「一般人、無許可取材はお断り」という会見時の一言が利いているのだろうか。 知名度だけで無く、今シーズンの活躍が報道できなくなったら、少なくともスポーツ報道の半分位の勝ちを失う感じだろうしなぁ。一方で、そう言う縛りの無いネット界隈では直ぐさまネット探偵団が動き出して、あっと言う間に「あの競技の〇〇選手では」という特定作業が進んでいてビックリ。中でも、大谷選手の練習を撮影した一場面に映っていた、日本人と思われる女性を直ぐさま見つけて、この女性がお相手ではと言われていて、集合知の凄さを垣間見た気がします。さらには、大谷選手が犬を飼いだしたのは女性の存在があるからと予言したみたいな話も流れてきていて、いゃぁネットは深いわと感心したり旋律したり...

今回の政倫審に関しては、某野党からは「昭和の政治」と揶揄されているけれど、昭和の時にはもう少し与野党での緊張感があったような気がする。見え方は同じように感じるけれど、今は野党側が完全に力不足というか、中身が伴わない声だけが大きいだけで、多分中には真剣に考えて行動している議員もいるんだろうけど、そういう人達よりもとにかく目だって話題になる方が「正しい」というような印象を強く感じますね。こうなることは最初から予想されていたけれど、そんな無駄なことをやっている暇があるなら、とっとと予算を成立させて復興作業を少しでも早くて厚く始めろよと言いたいところ。これで、次の政党支持率調査の時に、与党の支持率があがって野党側が下がったら、彼らはどう考えるのだろうか。いゃ、そんなことはこれまでも納戸もあったけれど、結局行動論理は変わらずのままだから、「自分達は悪くない、結果がで無いのは調査方法が悪いから」とか言ってみて見ぬ振りをするんでしょうね。

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