2024年2月23日

無敵の「調査活動」

メディアにもよく登場する論客の一人として、また自身も襲撃事件に遭遇した事も有る有名人と言って良い宮台真司氏。東京都立大学の教授ナノだけれど、その地位を利用して「不適切な行為」をし、結果戒告処分を受けるという記事。 

正直、過去同様の事件を起こした人達と比べると、随分軽い処分だなぁという印象。「戒告」とは、「口頭又は文書による注意」との事で、一番軽い懲戒処分。大学の教授が、しかも都立大学だから東京都にも関係するような機関の教授が、教え子と不適切な行動を取ったというのは、その程度の処分で済む話なんだろうか。「調査研究」だから? 女子大生側からの被害届が無いから? どうも甘い処分にしか見えない。

この事件で思い出すのが、当時文科省の事務次官だった前川喜平氏が、出会い系バーへの出入りを「視察調査」と称していたこと。当時はかなり騒動になったと思うし、彼の場合はこの件とは別に天下り問題で懲戒処分を受けて依願退職したわけだけれど、退職後は政府批判のシンボルとして当時批判していた人達と仲良くなったりしているのも、似ている気がする。別に、一つの過ちなり不謹慎な行動を取ったら、その後未来永劫追求しろとは言わない。でも、その人の立場に応じた責任の取り方はあるだろうし、ましてやそれによって対応が変わるのは不謹慎だと思う。前川氏の場合だって、政府側にいた時には攻撃していたのに、そこを離れて批判的な言動をしだすと持ち上げる側の節操の無さもそれ以上に問題ではあるけれど。

少し前に、セクハラをしていた有名写真家だったり、映画監督だったりが話題になったけれど、結局その後有耶無耶になって最近では再び以前のような取り上げ方をされて現場に復帰している。今回問題となった本人のその後の態度だったり言動も問題だと思うけれど、掌返しで利用出来るときには利用してそうで無いときには攻撃する側の責任というか無節操さは、それよりもいい加減で醜悪だなと再度感じる記事でした。これからは「これは身を挺した『調査活動』です(キリッ!)」と言い訳することにしよう(笑)。

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