2023年12月22日

柏崎刈羽原発再稼働

原子力発電に対して、様々な賛否がある事も、また東日本大震災による津波事故で、結果的に大きな災害をもたらした福島第一原発の責任者としての東京電力にも責任があることも事実だけれど、やはり日本全体特にその中でも最大の存在である首都圏の安定の為には、柏崎刈羽原発の再稼働は大きな課題。ここが再稼働すれば、大きな山場を超えることになるけれど、やはりゴールは福島第二や東海村原発の再稼働であり、最終的には福島第一原発跡地の採取処分が完了するまで。まだまだ長い道のりである事は確かな話。

さらに言えば、某総理大臣の暴走で理由無く停止させられた、中部電力の浜岡原発の再稼働も、地元民としては大きな課題。幸いにも中部電力管内の送電状況は関東や東北などと比べれば安定しているけれど、それでも火力発言に頼っている体制は問題。しかも、何か問題があって停止したわけでは無いし、停止中にも巨大な防波堤や様々な安全設備を確か何千億円も掛けて増築補強しているわけで、安全性は東日本大震災当時よりもさらに強化されている。柏崎刈羽原発を切掛に、浜岡原発の再稼働の話も前進することを祈りたいですよね。

世界的にも、脱炭素社会を支える基盤としての原発は大きな部分を占めているわけで、決して日本だけの話では無い。また、仮に将来的に原発を全廃するにしても、その為の技術継承や技術開発のためにも「原子力発電」というものが存在して色々な経験や研究をしないことには、廃炉技術だって得られない。そう言う意味でも、経済的にも技術開発的にも、実は原発廃炉をするには既存施設をどれだけ効果的効率的に運用していくかが一番重要な要素だと思う。

一方で、自然エネルギーや再生可能エネルギーには、コストや可用性の限界がある事は十分に分かっているわけだし、安定供給できないことが一番の問題。例えば山間部や僻地など小規模な地域への独立系統での電気供給だとか、大規模な工場や事業所での内部利用分を自社発電するなど、限定された利用ならば今でも実用になるわけで、そういう所はどんどん進めれば良いと思いますよ。でも、わざわざ自然破壊をして太陽光発電パネルを設置したり、自然環境に合わない場所で風力発電や地熱発電をすることは、環境を言いながら環境破壊をしていることな訳で、そういう「スタイルだけ」の行為はもう止めるべきだと思う。それよりも、まずは今日どうするのか考え、それが確保されたら明日は、そして明後日は、というもっと現実的な考え方をするべきだと思う。それに、理想を訴えるのは良いけれど、そのために無関係な破壊行為をしたり、非科学的な解釈を展開するような例も散見されるわけで、それはもうカルトだと思う。

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