2023年12月5日

偽造工場

マイナンバーカードや在留カードを偽造する「偽造工場」が摘発されたという記事。在留カードは写真だけだから、多分本物そっくりに偽造することも可能何だろうけど、流石にマイナンバーカードのICチップの偽造までは出来ないだろうから、実際に使用する事はできないですよね。それでも、例えば郵便の受取とか、単に本人確認のために写真付きの証明書を見せるだけのような場合には、そのまま使えるだろうから、本来のマイナンバーカード取得出来ない人にとっては利益は大きそう。

最近は印刷技術も進んでいて、印刷出来るものであれば殆どの物が「偽造」可能何だろうな。自分も使用しているような、数万円程度のインクジェットプリンターでは流石に限界が有るんだろうけど、業務用の高性能のものを使用すれば、ぱっと見では解らないような物の偽造も出来そうですね。失礼を承知で言えば、こういう行為が普通に行われている中国とか東南アジア等なら、そういう高性能プリンターだとか、多分カード偽造に特化したようなデバイスなんかも開発されているんじゃ無いだろうか。

個人的に気になるのは、「マイナンバーカードが偽造された」という報道の見出しだけに反応をして、それでマイナンバーカードは安全で無いみたいな言説が広がること。技術的に考えて、「偽造」と言いつつも見た目は似ているだけのプラスチックカードを作成するだけで、本来の機能を持ったマイナンバーカードが偽造された訳ではない。 ICチップにアクセスすれば、本人確認も出来るけれど、課題はやはり簡易的な利用の場合。改めて自分のマイナンバーカードを見ながら考えたんですが、カード表面に簡易照会機能見たいなものを付けたらどうだろう。例えば、カード表面にチェックサムみたいなQRコードを追加して、スマホ等でマイナンバーカードの両面を撮影して特定サイトに送信すると、その先でカード記載内容を確認して、簡易的にそのカードの信頼性判定が出来るような機能。それならば、スマホ一つあればその場で確認出来るから、結構スクリーニング出来るんじゃ無いだろうか。

在留カードの偽造は以前から問題になっていて、だからこそマイナンバーカードも生まれた理由の一つだと思うけれど、見た目だけとはいえその偽造カードも出てくると言うことは、それだけニーズも有ると言う事ですよね。この手の偽造と対応策は、イタチごっこになる事が歴史が示しているけれど、偽造紙幣のように印刷技術で何とかなる時代はもう終わって、今はデジタルデータでかなり堅固なシステムになっていると思うんですよね。それをデジタルデータまで偽造するのは難しい。仮にそれを実行しようと思ったら、一つは本来の手続きで取得したマイナンバーカードの表面を削って別人のデータを印刷する事かなぁ。でも、氏名とか住所とか変更したら、参照データと異なるわけだからやはり制限は残りそう。もう一つは、役所への届けなどで偽証して、元データ自体を偽造して、それで正式なマイナンバーカードを取得する事。これなどは、人為的な作為だけで可能だからこれから出てきそうな気がする。先日もパスボート申請情報を外国籍の派遣社員がコピーして居た事が発覚したけれど、役所なんかの窓口業務も外部委託されていることが増えていると思うので、案外これが一番現実的かもしれない。そういう所も含めて、イタチごっこは延々と続くんでしょうね。

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