2023年11月22日

老後を考える

佐々木俊尚氏が紹介されていた、ロフト創設者平野悠氏の高級老人ホームの入居と退居の顛末。自分は、祖母が一般的な老人ホームにお世話になったくらいで、まだ自分も含めてこの辺りの話に馴染みが無いけれど、何となく平野氏の気持ちは分かるなぁ。

老人ホームでは無いのですが、大学に入学してから、在宅勤務で実家の浜松に戻ってくるまでの約25年間、首都圏(千葉県、東京都、神奈川県)に住んでいたので、実は浜松に戻ってくる時には葛藤というか、ちょっと抵抗感みたいなものは有ったんですよね。別に粋がるつもりは無いけれど、都会の便利な生活に慣れてしまうと、なかなか田舎の浜松には戻れない。例えば、地下鉄や私鉄にJRが充実している首都圏なら、本当に車は必要ないけれど、地元に戻ると車無しでは生活も出来ないし、当時はコンビニ行くのも一苦労でしたから。映画とか文化的なものには興味が無かったから良かったけれど、例えば東急ハンズ(当時)とか、ヨドバシとか自分の興味の有る分野のお店は皆無な状態なので、それが一番残念でした。必要なものはAmazonで購入出来るけれど、やはり実際に見てみたいものも多いわけですし。

それでも、色々な事情があって浜松に戻ってきたんですが、何とか我慢できたのは当時は月曜日から木曜日は自宅でのリモートワークでしたが、毎週金曜日新幹線通勤で横浜のオフィスに出勤していた事。だから、週に一回は「都会の空気」に触れることが出来たわけです(笑)。金曜日の夜は横浜や都内に宿泊して、土曜日にいろいろ用事を済ませて帰宅することも毎週のようにやっていましたし。更に、高校卒業するまでは、回りに田圃しかないような地域だった自宅周辺も、県内でも最大規模のイオンモールが出来たり、暫くしたらコストコも出来たし、ヨドバシでは無いけれど駅前にビックカメラも出来たし、駅横のデパートにはハンズも入ったし、まぁ一応政令指定都市だからそれなりに環境も充実してきたと言う事も有りました。これが同じ浜松でも、もっと北の方の山間部とかだったら、多分我慢できなかっただろうな。そういう環境が好きな人も居るだろうし、有る程度利便性や現代風のサービスが普通に教授出来る環境に年を取っても住みたいという希望は、多分これからの世代には多いと思う。

勿論、足腰が立たなくなったり、一人で生活もままならない状態になれば、こういう施設にお世話になるしか無いのですが、問題はだからと言って直ぐに入居できるわけでも無く、またそれなりにサービス内容を考えると、決して安くない額のお金も必要なる。そう考えると、早めに可能な施設に入っておき、取りあえず後の心配を無くすのも一つの考えだと思うけれど、それで10年20年我慢できるかどうかは、また別の話ですしね。予め解っているゴールではあるけれど、その方向へ進むべきタイミングはその時点では分からない事でもあるので、結構難しい選択だと思います。

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