Business Insiderの記事から、アメリカでのEV/HVの傾向に関して。BEVをかなり積極的に(強引に?)進めてきた欧州でさえ、目標である「2030年までにガソリン/ディーゼル車の新車販売禁止」を5年先延ばしにするくらい、まだまだBEV車の普及には課題が多い事は、素人の私でも感じるところ。車本体の機能は、多分殆ど問題無いのだけれど、そのBEV車をこれまでのガソリン車/ディーゼル車同様に、いつでもどこでも利用出来るようにするためには、今のガソリンスタンド以上に充電スポットを配置しないといけないわけで、そこが最大のネックだと思う。
「24時間BEVが稼働しているわけではないのだから、自宅給電設備を充実させれば間に合うのでは」というのは、一部真実だと思う。日産の軽BEV何かは、その利用範囲や利用目的を考えたら、多分新規購入から廃車までずっと自宅給電で賄う事も可能だと思う。ただ、それも一戸建てとか、マンションでも十分な数の給電設備が有る場合に限られるわけで、車は所有しているけれどそういう設備が無いマンションだとかアパート、あるいは田舎で一戸建てだけれどわざわざ(自治体補助とかあるとは言え)何十万円も掛けて充電設備を設置するかというと、かなり微妙だと思う。それならば、普通軽自動車の方が経済的には有利だろうし、何ならHVにすれば良いわけだし。
やっぱり、急速充電インフラ整備が一番の課題ですよね。それでも、市街地なんかだと今でもそれなりの拠点数が展開されているんだろうけど、地方に行くと本当に少ないと思う。自分の自宅近くでは、イオンモールに220Vの設備が10台分くらい有るので、まだ救われていると思うけれど、それ以外だと日産のディーラーくらいとか思い浮かばない。検索サイトを見てると、区役所なんかにも設置されていて、予想外にスポット数は多いなと感じたけれど、きになったのが「充電設備故障のため使用不能」みたいな記載もちらほら散見されるところ。ガソリンスタンドでも、給油機が故障していて、折角車を横付けしたのに「あれ?」という経験を、私も何回か有りますが、その場合でも別の給油機へ並び直せば何とかなります。でも、設置台数が一箇所当たり1台とか2台の充電スポットで、かつ1回の充電に30分というのが標準的な時間だと思うと、充電スポットの場合は数の問題だけでは無いよなと感じます。
もう一つ気になるのは、どんどんBEVに以降するのは良いけれど、そこへ充電するための発電量は大丈夫なのかと言う事。以前くらい原子力発電を再開して、発電量に余裕を持って、かつ電気代も下がらないと既存のエンジン車やHV/PHVとの競争にならないだろうし。陸続きの欧州での移動には車の利用が有利という事は分かるけれど、同じように大陸横断も車でやるようなアメリカでそんなにBEVが流行らないのは、やはり実際に利用する上での課題とか制限が多いからだと思う。西海岸だと、TESLAとか一種のステータス何だろうけど、保守的な東海岸とか天候の厳しい山岳・中部地域何かではBEVは厳しい気がする。先日市内を走っていた時、偶々信号待ちで前に停車していたのかTESLA車だったんですが、浜松でも乗っている人がいるんだと感動してしまいました(笑)。希少動物クラスの存在感ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿