2023年9月25日

魔法を期待する環境省

環境を良くすることが仕事の「環境省」だから、人工的なこととか廃棄物とか無駄なんかに言及することはあると思うけれど、これはちょっと「???」という発言。将来とか未来には、スタートレックの世界のような新しいエネルギー源が発見・開発されて、それが普通に利用されている時代は来るかもしれないけれど、今の所今の物理学の世界で電気を越えるようなエネルギーは見つかっていない。SF作家とか素人が夢想することは自由だと思うけれど、役所のしかも省の代表者たる大臣が、こんなことを言っていて大丈夫なのだろか。 

環境大臣と言えば、以前の小泉進次郎議員が大臣の時には、レジ袋の有料化とかプラスチック削減でプラスチック素材の有料化とか進めたけれど、結局これという代替品も無いままに政策だけ進めたので、ちぐはぐな状況で迷惑を受けたのは販売店や消費者だけという結果に。レジ袋も、今では普通にマイバッグが習慣化しつつあるから、そこは認めないといけないのかもしれないけれど、それでもちょっとした買い物をする機会が減ったことは経済的には大きいと思う。それに、環境汚染の中でごく僅かな割合だと言われているレジ袋よりは、より直接的に体に影響するマイクロプラスチック対策なんて殆ど進んでいない。あれだけ、基準値以下の処理水には騒いで、蓄積もしないトリチウムを「生物蓄積」とか「生物濃縮」とか騒ぐのに、マイクロプラスチックの「生物蓄積」とか、それが回り回って人間に戻ってくる事のリスクには何も言わない。というか、言えないのかな、理解出来ないから。

仮に、電気以外のエネルギーを考えるとした、「反物質」だろうか。でも、原子力発電がそうであるように、結局はそのエネルギーを利用して蒸気を作ってタービンを回して電気を発電することに変わりなくなりそうな。電気以外のエネルギーを利用するとなると、それこそ電子とかの移動を直接そうさするとかしないと駄目だろうし。それに、そんな未知のエネルギーの事を考えるよりは、今ならばより効率的で高容量な蓄電池技術を開発する方が、実際にも即しているし可能性も高いし、さらには再生エネルギーをそれで蓄電しておけば、夜とかとか発電過剰な時にも再生エネルギーが活用出来る事になるので、一石二鳥だと思うのに。今はバッテリーの素材開発競争が進んでいて、後言う年するとトヨタが固体電池のBEVを出してくるかもしれない。この固体電池が実用化されて、一般に簡単に利用出来るようになったら、太陽光発電を利用しての応用も色々生まれるだろうし。中国もバッテリー材料のレアメタルを戦略的に利用したりしているので、既存バッテリーの再利用技術とかなんかも有益だと思うのに。

技術的に未熟だった時代には、生活の利便性は環境との戦いだった時代もあったわけで、その最たる時代が日本の1860年代からの「公害問題」とかだと思います。それが技術で洗浄技術とか代替技術が進むと、昔は毒のようだった河川が綺麗になり魚が戻ったり、逆にそういう廃棄物から新しい製品とか素材が生まれたり、新しい地平線が見えてくるわけです。環境省は、既存の技術の範疇以外の部分でも色々なアイデアを出してより良い環境整備を進めるべぎたと思うけれど、「未知のエネルギー」なんて言う他力本願どころか魔法少女を召喚するような事を言わずに、もっと現実的な話をして欲しいなぁ。幾ら個人の想いであったとしても、ちょっと無責任というか使命を理解していない気がする。

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