2023年8月14日

政権交代

今朝の朝食時の事、付けていたテレビがNHKの朝のニュースを映しており、政権交代をテーマのミニ特集を放送していました。過去四回会った「政権交代」が何故起きたのか、交代しても短命で終わったのは何故なのか、みたいな話を、最初の政権交代の主役の一人である細川護熙元総理と、大島理森元衆議院議長二人のインタビューなどを交えて構成されていました。

「なんで今更細川氏?」と思ったんですが、番組で指摘されて思いだしたけれど、現在も実行されている小選挙区制度と政党交付金制度は、この細川内閣で決まったことなんですよね(アイデア自体は、其れ以前の自民党政権時代からあった)。第二次安倍政権移行の選挙で、旧民主党系野党が大敗為ているのは、現在の小選挙区制度の問題だという意見が度々メディアなんかでも出てくるけれど、考えてみたら自分達の先達が決めたことな訳で、そう言う意味では今の野党の低迷は制度や与党が悪いわけじゃ無くて、やっぱり自分達の問題だという事ですよね。

この細川政権の後、ショートリリーフの羽田内閣を挟んで、自民党が天敵でもある日本社会党(当時)と連立して、村山富市日本社会党党首を首班とする「村山内閣」が誕生して、これが2回目の政権交代。その後以前のような自民党政権に戻り、橋本、小渕、森、小泉政権まではまぁ何とかなったけれど、安倍総理が病気理由で1年で政権交代(辞任)したのが不運の始まりでしょうね。個人的には、あの時に福田総理ではなく麻生総理であれば、もしかしたら民主党政権は誕生しなかったのでは無いかと言う気もしているんだけれど、ifの世界ではどうなんだろうか。安倍、福田、麻生と1年程度の短命政権が続き、リーマンショックもあり3回目の政権交代となる鳩山民主党政権が誕生。ここから移行は、まだ記憶にも新しい所だけれど、続く第二次安倍政権が4回目の政権交代。

細川(羽田)→村山は細川連立政権の内部分裂というか内部崩壊が理由なので、これは例外的だけれど、宮澤→細川、麻生→鳩山、野田→安倍の3回の世間交代は選挙で勝利した政党が政権を穫る文字通りの「政権交代」と言っていいんでしょうね。そう言う意味では、小選挙区制度というのは政権交代を促していると言っても良いのでは。村山内閣(1994年~)以降、橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生(~2009年)と15年間で一つのブームがあったわけですが、小泉内閣時代の熱狂的な時代を第二次安倍政権に例えると、今は福田or麻生政権当たりのタイミングなのだろうか。ただ、野党は分裂状態ではあるけれど、「これは」という存在感は感じられない。かろうじて、日本維新の会とか国民民主党当たりにはちょっと希望が見えるけれど、まだ広く浅い支持を得ているとは言いがたいし。個人的には「安定して居る」「変わらない」という事も大切な財産だと思うけれど、「新陳代謝」することも時には必要。それは政権交代という大規模なもので無くても、例えば首相交代とか内閣改造みたいなものも一種の「新陳代謝」とも言える。ただ、どういう形でどれだけの規模が適切かは、そのタイミングにも寄るわけですが、あんまり今はそう言うものが必要という気もわかないんですよね。余りに変わりすぎて、交代すれば免罪符になる、みたいな空気感を感じるんですよね。だから、まずはやることをちゃんとやれ、と。話はそれからだ、という気持ちなのかな。

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