2023年7月4日

贈り物の季節

年に二回、お中元とお歳暮は、ある意味日本の風物詩だと思うんですが、最近では様変わりしつつあるという記事。うちは、田舎の本家と言う事も有り、昔はこの時期になると親戚から贈り物が届いて、仏壇の前にはうずたかく色々なものが罪がある時期でもありました。缶詰とか、昔ならカルピスの濃縮液とかの瓶とかあると、後から食べられる・飲めると言う事で、子供時代の自分にとっては楽しみな時期。中には、果物の盛り籠が送られる時もあって、その場合はどうしても日持ちしないので、数日後にはその中の果物を食べられる事が分かっているので、それも楽しみ。果物の場合は、飾ることが前提なので、昔はまだ早い時期のものが盛り籠に詰められて、お備えしている間に追熟して甘味が増してくるような状態だったように思うのだけれど、今では貰う機会も無くなって(盛り籠も缶詰や瓶詰め主体になってきている)記憶の片隅に残るだけ。

私が就職した時には、母親が毎年地元の三ヶ日みかんを会社に送ってきて、それを所属している課の人や回りに配るのが数年間続きました。最初はある日突然会社に「三ヶ日みかん」の蜜柑箱が送られてきて、私物を受け取るのもはばかれたし配るのも大変なので、その年帰省した時に「止めてくれ」と言ったんですが、昔の人だからか「ほしい人も居るでしょ」「配るくらいたわいも無い事」とか取り合われず、翌年は2箱送ってきて逆襲されました(笑)。うちは、蜜柑農家の知り合いもいて、そういう所では出荷するものとは別に少し見栄えの悪いもの、傷がある物等、今で言う「B級品」みたいなものを、廃棄処分するよりはということで、殆ど手数料くらいの値段で安く分けてくれていて、それを送ってきていたので、もしかしたら宅配料金の方が高いくらいだったかもしれない。それでも、三ヶ日みかんなので甘味もあって、回りには好評でしたが、入社して4年目の10月から年をまたいで長期出張した時を切掛に、以後は送らないように言って何となく会社への贈り物攻勢は終わったのですが。

そんな血を受け継いでいるからか、私自身は何かあった時に一寸したお菓子とか所謂「手土産」を持参して渡すことに抵抗がないというか、それが自然だと思っているので、結構相手に恐縮されたりする事もあって、今の時代を考えると無理に昔の習いというか習慣を続けることも無いのかなぁと言う気もしています。私自身甘い物、お菓子類等は食べない人なので、実はそう言うものを送るという事は矛盾している気もするし、自分で食べないのに相手が喜んでくれるようなものを選択出来るのかと言う疑問もあるし。だから、過去送って喜ばれたものをリピートする傾向が有り、したがって私からの贈り物って限定されてしまいマンネリ化していることも問題何ですよね。それでも、時々「これ、美味しかったから嬉しい」とか言われたら、やっぱり次回もと思うじゃ無いですが。

昔は、うちは大家族だったので、親戚中からお中元・お歳暮を貰っても、あっと言う間に消費して困ることは無かったのですが、最近では年寄りだけの家族になったので、昔より減ったとは言え何件かの親戚から頂き物があると、とても消費しきれず困ることも。日持ちする醤油とか油類なら、少し買い控えして使い切れば良いのですが、賞味期限が数週間程度のものとか果物類などは、いただくのはありがたいけれどその後に困ってしまいます。今朝も「貰ったメロンがあるけど食べるか」と言われて、一切れくらいならと言ったら、丸々何個かあるから一つまるごと食べてほしいとか言われて、流石にそれは無理だと断ったくらい。結局絞ってジュースにでもするしか無いのですが、暫くはそういうもらい物の処分で食生活が変化しそうです(笑)。 

0 件のコメント:

コメントを投稿