世の中の生成AIブームが影響したことは確かなんでしょうね、Windowsの売り物の一つだったCortanaのサポート終了となるという記事。最初に登場したのはWindows 8.1の時なので、約10年でその使命を終えることに。音声コントロールというのは、其れ以前からある一つの「夢」というか技術目標の一つだったのだけれど、iOSでSiriが登場してそのWindows版としてMicrosoftが満を持して公開したと言っていいんだろうなぁ。
ただ、最初の頃はトラブルが多くて大変でした。Microsoftのこの手の後付け技術のアルアルと言って良いのかもしれないけれど、新機能がそれまでの機能を妨害するというか邪魔するというか、一種の競合が発生して大変だったなあ。一時は、CortanaわWindowsの最初のセットアップに使用しないと進めないみたいな、もう犯罪としか言いようのないような事までやらされたけれど、結局ユーザーからの不満や批判も多かったんでしょうね。段々とその存在感が消えていった気がする。半強制的にCortanaを使用するような設定も、直ぐにオプションに変わったし、幾ら超巨大企業Microsoftとはいえ、ユーザー意志を無視した行為は許されないという事でしょうね。そう言えば、昔Office製品に「リボン」を追加して、それをデフォルトにした時期が合ったけれど、あれも不評だったなぁ。何度かMicrosoftに否定的な意見を言ったことがあるけれど、結構自分達のデザインに自信があったのか頑なだった記憶が。それでも自分達のデザインなり製品を信じて地道に続けていれば、xBoxのように成功に繋がる事もあるかもしれないし、今回のCortanaだってもしかしたChatGPTよりも早くLLMのシンボルになったかもしれないしなぁ。
自分の子供の頃のSFドラマ何かだと、こういう音声コマンド・音声コントロールというのは未来を感じさせる技術の代表格だったし、音声認識というのはその人を認識する代表的な技術の一つ。その後プロトタイプから実際に製品として市場にも出るようになったけれど、まぁどんな技術にしても、その技術を実現するハードとソフトの性能に、市場のニーズというものがマッチしないと受け入れられないし普及もしない。「市場のニーズ」と言ったけれど、それなりにマーケットを確保している製品が有れば、そこに入れることで擬似的に市場ニーズとしての勢力を確保出来るんだけれど、それが不満の種として製品自体の否定に繋がるリスクもあるから、そう簡単にもできないだろうし。Siri何かは、その成功例と言って良いと思うけれど、それも考えてみたらスマホみたいな小さなシステム(その内容は一昔前のパソコン以上だけれど)で実現しているのは凄いと思いますね。
Cortanaは、今後Windows Copilotに変わっていくので、COrtana自体が否定されたわけでは無いけれど、CopilotもChatGPTの影響が大きかったんだろうなぁ。このようにユーザーインターフェースが便利になるのは良いのだけれど、例えばSiriとAlexaとGoogleが今身の回りに混在していると、それぞれの音声コマンドで操作が必要になり、また利用履歴なんかも相互に共有されないから使用感にもばらつきがあるんですよね。だから、それらの音声コマンド機能の上にもう一つレイヤーを被せる、自分専用の音声コマンドFEPみたいなものが無いかなぁ。で、出来れば学習機能や履歴管理も横断的にやってくれて。身近な管理例えば目覚まし設定とか音声メモの記録とかなら、その共通FEPがローカルで処理するくらいの機能が有って、と。そういうローカルエージェントの登場が、次のブレークスルーというか大きな通過点になりそうな気がする。
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