2023年6月17日

永久改良

一般家庭にも広く普及して利用されている「冷凍食品」。その中でも「冷凍餃子」は最も人気のある商品の一つで、先の東京2020の時にも、選手関係者食堂で提供されて「世界で一番美味しい餃子」と賞賛する選手も出て話題になった物。その冷凍餃子のトップメーカーである味の素食品が、一般ユーザーの「冷凍餃子がフライパンに張り付いて美味く焼けない」というツイートに反応して、検証のためにそのフライパンを送って欲しいとお願いしたことは、ちょっと前に話題になりました。今回その結果がツイートされて、これも大きな話題に。 

長年利用してきたフライパンは、テフロン加工などしてあったものでもそのテフロンが剥がれていたり、手入れの内容にってはフライパン表面が滑らかで無く、調理した食品が張り付くことは冷凍餃子以外の食品を料理するときにもよく経験すること。今回の味の素食品の検証作業でも、そういうフライパンで指定通りの調理方法をすると、確かにフライパンに張り付いたりする事を確認したとまずは検証結果を報告しています。

味の素食品が凄いのはここからで、その上でそういうフライパンでも美味しく調理できる方法を検証して報告している事が第一点。そしてここからが「出来る企業」だと思うんですが、今回の事例を元に更に色々な状態のフライパンを募集をしている事何ですよね。そして最後の一言「弊社は... "永久改良"を続けて参ります」という一言は大きいなぁ。

種類は違うけれど、私も商品開発に関わっている人間なので、こう言う実際に使用して発生した問題懐石の重要姓はよく分かるし、本当ならばそう言う事をやりたいのだけれど、なかなか実現出来ない事でも有るんですよね。お客様利用方法や環境も異なるので、そう言う事をやり出すと逆に問題の原因が発散してしまうこともあるし、そこはその商品の種類にもよる部分が大きいかなと。今回の場合は、冷凍餃子を焼くという単一作業を対象に、調理道具であるフライパンと限定されている道具との相性を調べると比較的モデル化しやすい事もあると思います。とは言っても、やはりなかなか出来るような対応で無い事は確か。こういう姿勢は見習いたいですね。

 

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