2023年6月16日

私信の公開

世間を騒がせている(多分)、タレントの広末涼子氏とシェフの鳥羽秀作氏の不倫騒動。有名人同士の話なので世間の話題になることは仕方ないと思うけれど、それでもこの手の話題がいつも出る度に、そんなの個々の家庭の問題なんだから、静かに解決することを見守れよ、と言いたい気分。それが、窃盗とか傷害等の犯罪行為ならば、世間に知らしめて問題視するのは分かるけれど、不倫の場合は「犯罪行為」では無いですよね。もちろん、倫理問題ではあるので推奨される行為では無い事も事実。未婚者同士ならば、「恋の二股三股」として、青春の思い出、笑い話にもなるようなことでもある。でも、婚姻している以上は社会的責任もあるし、家族に対しての裏切り行為とも言えるわけで、そこはそれなりの責任を負わないといけないけれど、そこに刑罰が定義されていない以上、どの様に解決して処理するかは当事者同士の話だと思う。

この手の話が登場すると、何故か当事者同士でしか知らないような話とか、当事者同士間でのやり取りが流出してメディア等で報道されるんですが、毎回思うのはあれは「私信の開示」に当たらないのかという事。その場合はプライバシーの侵害になるんじゃないのか? もちろん、当事者同士が了解していれば問題無いと思うけれど、その場合だって本来は開示したくないけれど、メディア側から言われて無理矢理同意している部分もあるんじゃ無いだろうか。以前有った、例えばLINEのやり取りなどは、IDを盗んだり成りすましだったりと、それも疑問なんだけれどやり方はある。でも今回は、実際に広末氏から鳥羽氏に贈った直筆の手紙が公開されていて、流石にそれは不味いだろうと思うのですが。

電子メールのようにコピーがあるわけじゃ無いので、鳥羽氏あるいは彼の家族なりがメディアに提供したもの何だろうけど、そこまでする必要はあるのだろうか。唯一考えられるのは鳥羽氏の家族が制裁のために公開した、と言う事は有るだろうけど、それはそれで個人的には幾ら身内に対してとはいえ、はしたない行為のように感じるなぁ。それだけ家族の怒りの度合いも強いという事なんだろうけど、相手を責めているつもりで結局は自分達への苦しみも増長させている気がする。それで納得出来る、気が済むのであれば、それはそれで仕方ないけれど、でも空しい気もするなぁ。

その内容が何であれ、私信という一番個人的なやり取りを公開するという事は、それなりにその内容に公共性だとか、歴史的な意味があるもので無ければならないと思うんですよね。でも今回公開された私信(ラブレター)は、やれインクが緑色だとか、話の内容がどうだとかこうだとか、正直二人のプライバシーをのぞき見したい野次馬根性を想起させているだけで、掲載している週刊誌もそれしか期待していないんでしょうね。ある意味、最近流行の迷惑系ユーチューバーみたいなもの。その内容や目的では無く、話題なって何ぼみたいな感じ。それはそれで、彼らも部数の伸び悩みとか読者離れとか、切実な状況があるからあの手この手で何とか繋ぎ止めようとしているんでしょうけど、こう言うことが続くといよいよ彼らも切羽詰まってきているなと感じます。

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