昨日ネットでかなり話題になっていた、トヨタが全固体電池のBEV車を、2027年を目処に実用化するというニュース。全固体電池では、トヨタがかなり先行しているようなのですが、自ら「ブレイクスルーを発見した」と言うくらいだから、かなり自信と確信が有るんじゃ無いだろうか。
今回の発表だと、バッテリー走行距離は現在の倍以上の1200kmになり、充電時間も10分程度と言われていて、これならばBEV嫌いの私(笑)でも十分実用的と感じるほど。「10分の充電時間」が0から100%迄の話なのか、一般的に一度の充電で必要な距離(例えば100km分とか)に達するのが10分なのか、その定義が分からないけれどかなり革新的な雰囲気はします。ただ、エネルギーの総量は変わらないから、時間が短縮されるということは、充電電圧が今の200Vから更に高電圧になるのか、投入電流を大きくするのか、その当たりの兼ね合いも含めて判断しないと、単純には喜べない。まだまだ少ないとは言え、既存の充電設備特にQuick Charger(ハイボル)が互換的に使えるのか、その場合どの程度の充電が可能なのか気になるところ。
もう一つ気になるのは、これで一気にBEVにシフトする事になったら、電力発電設備だって発電量を増やさないと、特に真夏とか真冬とかの電力需要期には充電出来ない自体にもなりかねないのでは。今年の夏も、一部の地域では電力需給逼迫が言われているけれど、数年後までに電力供給を補強しておかないと、さらに深刻な事態になりかねないんじゃ無いだろうか。太陽光発電に関しても、既に出力制限をする事も増えているので、今後もそう無闇に増やすことは出来ない。また、BEVへ充電操作するのはやはり夜間が多いだろう事を考えると、太陽光発電は余り効果的では無く、結局燃料費が割高なLNG発電とかを夜間に集中利用するような自体になり、電気代は高止まりどころかますます値上がりするような自体になったりして。充電時間が今よりも劇的に短くなって、例えば数100km分の電力を5分位で充電出来るようになれば、現在のガソリンスタンドでの給油作業と変わらない感覚になります。となれば、昼間に充電する機会も増えるだろうし、そうすると夜間の負担も今よりもそんなに大きくならないかも。問題は、今でも少ないと言われている充電設備が、この新しいバッテリー対応したものがどれだけ全国に増えるのかですよね。また、今家庭で充電するためにハイボル(200V)の設備を自宅につくると100万円位するらしいけれど、更に高電圧を使用すると想定されるこのシステムの設備設置にはどれだけのお金が掛かるのだろうか。
仕事などで毎日利用する人には向かないと思うけれど、自分のように主に週末に利用して平日は近所への買い物程度というユーザーなら、平日はカーポートの屋根に設置した太陽光パネルからトロトロと充電しておいて、週末には満充電になるので週末は存分に利用して、また月曜日からは太陽光発電でトロトロと数日掛けて充電する、みたいな事が出来ればベストかなぁ。今のように、太陽光発電を一旦電力会社に送り、そこから自宅に配電された電気で充電するみたいな、冗長な部分をカットして個別に閉じた発電・充電サイクルみたいな物が出来れば理想では無いだろうか。言ってみれば、この全固体電池のBEVをポータブルバッテリーに見立てるわけですが。タイミング的には、今年か来年早々に車を買い換える予定でいるので、3年後の車検の時、あるいは一回車検を通した5年後位には、この全固定電池のBEVがそれなりに市場に出てくることが期待されるので、その時に乗り換えるのが一番効率的かななどと夢想しています(笑)。課題はコストですよね。今でも、ガソリン車に比べてHVやBEV車は100~200万円位の差があり、補助等もあるけれど割高なのは事実。今の所、現在のリチウム系バッテリーに比べて、この全固定電池のコストは低くても数倍はある状態らしいので、かなり補助金とか出してくれないとちょっと手が出ないかも。まぁ、そこはトヨタだから量産技術にも相当注力するだろうけど。うーん、トヨタイムズ、見逃さないようにしないと(笑)。
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