2023年6月8日

臨機応変か自由奔放か

マイナンバーカードのご登録問題で、住所の不一致がかなりのかず存在する事が明らかになった時、有る程度そう言うデータ処理を仕事などで経験している人からは同情が寄せられたのに対して、そう言う事に縁の無い人からは「Excelで簡単に」とか結構軽く見る発言が出て、議論の的になる事に。多分具体的下出したら切りが無いと思うのですが、その一部だろうけどまとめたnoteの記事。いゃいゃ、ここに書かれたことだけに対応するにしても大変だけれど、実際はもっと大変でしょうね。

住所以前に、一人一人の名前に関してだって一筋縄ではいきません。例えば日本人の名字で確かトップ3に入る「斉藤(さいとう)」さんの「斉」の字には、幾つも異字体が存在する事で有名だ。最近のシステムでは扱えるのだろうけど、一昔前のシステムだと扱えない文字も存在していたので、昔は例えば本当は「齋藤」なんだけれど、市役所とかのシステムに入れる場合にはエラーになるので仕方なく「斉藤」で登録したことがあるはず。私の名字の漢字も、就職した当時は本来の文字がシステムに登録されていなくて、そのままだと「■」になってしまうので、同じ意味の漢字ですが別の一般的なシステムに登録されている方の文字を使用して登録しています。その後、システムが改修されてユニコードかされて、以前は駄目だった文字も使用できるようになっても、そのシステムに登録するときに例えば住民票とか必要な場合には、そこには違う漢字で登録されているので、それを使わないと新しいシステムにも登録出来ないという矛盾が発生してしまいます。だから今の自分の様々なアカウント情報には、新旧の漢字が混在して使用されていて、何とか統一したいといつも思っているところ。

名前と言えば、所謂「キラキラ名」なんかは、使用されている漢字の音訓読みとは関係無い読み方も使用されるので、名前だけ聞いても書けないし、書いてある文字を見ても読めないという意味不明な状況に陥ります。数日前の何かの記事では、そういうキラキラ名に関しては、認めるもの認めないもののガイドラインみたいなものが出されたという事が書かれていましたが、「読み方」も登録してくれないと、これからは困る時代になるかも。そんな極端な「キラキラ名」で無くても、例えば「原田」と書いて、普通は「はらだ」と読むのだろうけど「はらた」さんも居るだろうし。名前だけに絞っても、これだけ色々課題があるわけです。そこに、文字種にしても、形式にしても、更に複雑な組合せが存在する住所ですから、それを統一することはもとより、現在使用されている表記を全て認識して正しく登録することは、事実上無理だと思う。

実は、名前の表記に関しては一人一人に固有の「マイナンバー」が登録されるようになったので、実は表記は曖昧でもそのマイナンバー情報がちゃんと登録されて(システムに)理解されれば、案外問題無く利用出来るのでは無いだろうか。そのためには、デジタルシステムがちゃんと整備されないといけないけれど、世界のパソコンの時刻表示が、ここのパソコンはローカルタイムを使用して居るけれど、実は内部的には全てUTCの共通の時計で動いて居るみたいな事が今後は普通になるのでは。となると住所表記にしても、その家あるいは土地毎に固有の番号を振っていけば良いことになるけれど、土地の場合は分割したり統合したりと変化も多いし、人間よりも把握することが難しいので、実際にはやっぱり無理かもしれませんね。システム作り、それも全国民や全国の世帯を対象にするような大規模なシステムを構築するとなると、本当に色々な部分で妥協したりしないと、システムそのものがいつまでたっても動作しない状況が続くという事を、少しで良いから理解して欲しいと、開発関係に関わるエンジニアの端くれとして

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