2023年4月16日

ごきぶりホイホイ

その抜群なネーミングもあって、長い時代使われ続けている、「ごきぶりホイホイ」。開発元のアース製薬って、結構大きな企業だと思っていたんですが、この商品が会社を救ったんですね。意外な物語。 記事にもあるように、最初の製品は粘着剤をチューブから押し出して家型の捕獲箱の底(=床)に塗布して、その後箱を組み立てて設置したんですよね。確かその粘着液を「このように塗ってください」とガイドするために、底の部分には左右に蛇行するようなガイドラインみたいなものが印刷されていたと思います。あれ、最初に出し過ぎると最後足らなくなるし、だからとケチると余ってしまって仕方ないから横の方とか空いている場所に絞り出したりして、なかなかちゃんと印刷された模様の上にしっかり出せなかった気がする。それが何時の頃からか、粘着面のシールを剥がす形になり利便性がアップしたし、確か家の形の捕獲箱のデザインも変わっていったんじゃ無かったかな。

もう一つ印象的な事は、記事にも書かれている「足拭きマット」が途中から追加されたこと。最初のその説明書きを読んだときに、脂分で汚れているゴキブリの足を拭いて粘着しやすくすると書かれていて、いゃゴキブリは自分達が入口の足拭きマット出「ゴシゴシ」するようなことしないからと、正直馬鹿にしていたんですが、それなりに効果が有る仕掛けだったんですね。あと、家(捕獲箱)のデザインも変わっていった気がするなぁ。最初の頃は、「数寄屋造り」みたいな、屋根部分が尖った形状だったと思うんですが、その後左右から相互に水平に差し込むような形にして、平べったい形状に変わったと思うんですよね。これ、多分最初のデザインだと狭い場所に入れづらいので、平たい形状に変更したんじゃなかったかな。更に、ゴキブリを誘い込む「誘引剤」も、最初の頃は誘引剤の入っていた袋を破って捕獲器のまん中当たりに出していたんじゃなかったっけ。それが、匂いが漏れるような小さな袋に入ったものを、まん中に置くようになった気がするんだけれど。そうそう、その誘引剤の匂いが、当時出てきた「出汁パック」の匂いと似ていて、人間もゴキブリも同じような匂いにひかれるのかとちょっとショックだった記憶も(笑)

「ごきぶりホイホイ」は、もうゴキブリ駆除剤全般の名称みたいになっているし、「ホイホイ」というのも、手軽に捕まえるとか大量に捕まえるようなことは「ホイホイする」みたいな造語も出来たほどの普及具合でした。確か類似商品も幾つか出たんじゃ無かったかな。でも、性能で劣っていたからか、意匠とかの関係か、結局残ったのはごきぶりホイホイだけになりましたよね。ごきぶりホイホイの人気が出たのは、その手軽さ画期的さも有ったけれど、粘着シートにゴキブリが捕獲されている様子が「見える化」されていたことも大きいと思います。機能を実感できるというか、確かにホイホイ取れると言う事が見て分かる事も人気の秘密だったと思いますね。その後、色々な商品のCMでも「見える化」で人気が出たものも多いし。一方で、やはりゴキブリは見るのも嫌と言う人も少なくないわけで、そういう人達には受け入れられなかったり、その後主流となったゴキブリを寄せ付けない駆除剤みたいなものも大きく普及しました。実は自宅でも、一度設置したら1年間ゴキブリを寄せ付けないというものを設置するようになってから、ごきぶりホイホイは使わなくなったんですが、確かにゴキブリの目撃頻度は下がった気はするけれど、本当に駆除できているのかどうかは分からない不安みたいなものは感じます。

発売開始から半世紀50年間も販売が続いていて、今でも人気商品の一つと言う事は、やはりその商品の完成度が高いことと、発売当時とは大きく変わってきている住宅事情や生活様式にも合わせた製品改良が続いている証拠なんでしょうね。ゴキブリなんて、食べ物がある台所にしか出ないような印象もあったんですが、排水口から侵入してきたりするので、トイレとか洗面所とか洗濯場なんかにも出没するらしい。食べ物で言えば、台所とかダイニングとか食事の場所だけでなく、例えば自室でお菓子とか食べれば、その屑が残ってゴキブリが出没する原因にもなったりするらしいし、別に食べ物だけでなく人間の皮脂とか抜け毛何かも原因になるらしいので、もうどこにでも出没すると思わないとなあ。ゴキブリはゴキブリで、何か意味があったり役に立ったりする事も有るんだろうけど、なかなか共存するという相手と考えるには厳しい存在。そう言えば、北海道は寒すぎてゴキブリがいないと聞いたけれど、温暖化が進むとそういうわけにはいかないでしょうね。寒冷地であっても、最近では暖房設備や住宅の断熱機能がが発達したので、冬場でも卵が越冬できて、季節外れのゴキブリなんかも多いらしいし。ごきぶりホイホイの需用は、増える事はあっても無くなることは無く、人類が続く限り続きそう。SF漫画の「テラフォーマーズ」が実現してしまうかも(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿