ここ最近テレビを見ていて感じたのが、日本への入国制限緩和とともに増加している訪日外国人関係の番組や話題が増えていること。例えば、訪日外国人が選ぶ日本の訪問地トップ10とか、訪日外国人が集まる話題のお店、とか。コロナ禍前の2018年とか2019年頃にも、急増していた訪日外国人が日本国内で色々な体験や観光をしている様子がよく流されていましたが、それが再び取り上げられていて、人気になっている雰囲気。
殆どがポジティブな内容ですから、日本人にとっても嬉しい話題である事に間違いは無く、だからこそそれなりに視聴率も期待出来るコンテンツとして復活しているんでしょうね。それに以前と重なる部分も多いけれど、約3年間のブランクの後にまた新しい「日本の楽しみ」を見つけた訪日外国人の人達の視点を知ることは、決して悪いことでは無いと思います。例えば、以前だと日本人なら誰でも知っているような有名観光地がまずは訪問候補として多くリストされていたけれど、最近では日本人でも「えっ?」と思うような地方や、ちょっと外れた場所での滞在なんかが人気になってきているらしい。事実上日本に入国出来ない時期であっても、SNS等での発信は止まっていなかったので、逆に日本に行くことが出来ない飢餓感がこれまでなら見逃していたような小さな情報もすくい上げるようになって、結果渡航制限がなくなると一気にそういう希少価値のある場所が人気になっているんじゃ無いだろうか。日本人が海外へ行くときには、地元の人も知らないような場所に日本人が結構来ているみたいな事があって驚かれることがあるらしいけれど、それと同じような事が今の訪日外国人にも生まれているのかもしれません。
実際、ここ最近都内に出かけて感じるのは、今年に入って訪日外国人と思われる人の姿が急増している事。昨年末から今年初めくらいまでは、欧米系の人の姿が殆どだったけれど、最近では中華系や韓国からと思われる東南アジアからの訪日観光客と思われる人の姿も急増していますしね。それが一番顕著なのは、よく利用するホテルでの朝食のバイキング時で、以前ならまだガラガラのオープン直後でも、7割8割外国人宿泊客ですでに賑わっている状況を何度か見ていると、これからのシーズンかなり混雑するんだろうなぁと感じます。その時には、一番の訪日観光客である中国からの渡航者はまだ殆どいない状態でしたからね。このG.W.中からかな、その中国からの入国制限も殆ど緩和されるし、中国も5月1日のメーデーの連休でその前後に来る人も多いだろうし。自分としては、G.W.前に約3年振りの海外に出かけて、G.W.中は「巣ごもり」の予定ですからその影響は受けないはずだけれど、浜松あたりでも以前は中国とか中南米からの訪日客と思われる人を結構見かけたので、またそういう光景が戻ってくるかもしれません。G.W.中の地元最大のイベントである「浜松まつり」も、今年はコロナ禍以前の状態にほぼ戻って開催されるようなので、これまで我慢してきた分の反動もあって、今年ははっちゃけるでしょうね。それもあるから、出来るだけ外には出ないようにするのが一番かも。
「観光立国日本」と言われるけれど、殆どが空路で後は船でしか入国出来ない日本の場合、やはり年間の訪日観光客数には限度があると思うんですよね。コロナ禍直前は3000万人を超えたと思うのですが、あの頃の混雑具合などを考えると、最大も4000万人位が限界かなと。成田空港とか羽田空港、さらには地方空港の国際線が整備されていけば、更に増えて年間5000万人位までは視野に入るのかもしれないけれど、コロナ禍で日本側の受入体制も弱体化しているので、一気に増加すると間に合わない。実際、現状でも宿泊施設などは人員不足で部屋は空いていても使用出来ない場合も有るみたいで、飲食店なんかもそういう話が出ている様子。国内のインフラというか、基本的な整備も考えないといけないけれど、それはそれで国内雇用の推進にもなるだろうし、場合によっては人材確保のための賃金アップにも繋がるだろうから、決して悪い言葉無いはず。ただ、それが価格転嫁されると、一般の利用者には不利ですが。実際、ここ最近のホテル代金なんかは、以前と比べると結構上がっている印象を受けますし。そのあたりは、初期投資と思うかどうかだけれど、それを切掛に国内の経済が上手く回ってくれれば良いのだけれど。そういう方向に転がるような政策を、タイミング良く繰り出して欲しいなぁ。
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