2023年4月7日

もっともっとキャッシュレス

経済産業省が発表した、昨年2022年のキャッシュレス決済が100兆円を超えたという記事。決済手段の36%を締める規模らしい。100兆円と聞くと大きいなと感じるんですが、全体の36%と聞くと「えっ、そんなもの?」と言う印象も感じます。残りの6割余りが現金化というと多分そうでは無くて、企業間取引での信用取引みたいなものが大きいんでしょうね。

そのキャッシュレス決済の内訳を見ると、クレジットカードが93.8兆円でほとんどを占めて、デビットカード(3.2兆円)、電子マネー(6.1兆円)、コード決済(7.9兆円)という内訳らしい。個人的には、デビットカードが予想以上に多いことと、電子マネーよりもコード決済が多いことにビックリ。QRコード決済は、イコール「〇〇Pay」の世界だと思うんですが、電子マネーが苦労して何とか積み上げてきた実績を、あっと言う間に追い越しましたよね。やはりその簡便さが利用者増加の鍵なんだろうなぁ。私なんか最初から慣れているから、いちいちQRコードをスキャンしたり表示して提示する事が面倒だと思うけれど、そこに至るまでの簡単さがやはりコード決済のユーザーを増やしているんでしょうね。

キャッシュレス決済の中でも、クレジットカードが90%以上をしてめいるんですが、これは例えばiDとかのカード経由の利用分も含まれるのだろうか。その辺は誤差の範囲なんだろうけど、個人的にはECサイト利用も含めて、実際にクレジットカードを取り出して決済する機会は、ここ数年激減している気がします。個人的な経験場面とは別に、ECサイトはクレジットカードを登録して購入するから、利用方法としては90%の中に含まれるんだろうけど、その辺りは実際の利用体験とは少しずれている気がしますね。でも、現金を財布に入れて持ち歩き、それを渡して商品購入する機会ってどんどん減っていくでしょうね。今の若い世代が、昔のダイヤル式電話機の使い方が分からないように、そのうち現金の使い方(貨幣や紙幣を組み合わせて目的の金額にするとか、お釣りの確かさを認識するとか)に慣れない世代が誕生しても不思議は無いなぁ。

そうなるとスマホアプリで、手元の現金を撮影すると「全部で幾ら」と計算したり、金額をいれると自分の手元の硬貨や紙幣を組み合わせて「これとこれとこれを出しなさい」とガイドしてくれるアプリがブームになったりして(笑)。自動両替機みたいな、金額を打ち込むと必要な現金を出してくれる「自動化財布」みたいなものも生まれたりして。まぁ、そこまでして現金を使うことはその頃には無くなるだろうけど、どんどん時代の変化を感じる一つの指針ですね。 

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