2023年3月6日

唐揚げの次

コロナ禍もあり、持ち帰り需要にも支えられて、自分のような田舎町の郊外にも「持ち帰り鶏唐揚げ屋」さんが生まれるような時期もありましたが、そう言えばその中の何店舗かはもう閉じてしまったような気もするなぁ。あれだけブームだった「唐揚げ」のブームが終焉を迎えつつあるというような記事。 

どこの食いしん坊の言葉かは知らないけれど、「茶色い食べ物は美味しい」という名言があるらしい(笑)。となると、揚げ物はその最たるものだし、揚げ物の中でも唐揚げは比較的手軽にかつ安価に食べられるもので、人気も高い食べ物であると言っていいのでは。「唐揚げ」と言っていいのだろうけど、ケンタッキーって日本でも結構人気があるわけですしね。韓国だと、仕事が無くなると、唐揚げ店を開店して捲土重来を目指すそうなんですが、それだけ馴染みもあるし比較的簡単に始められる仕事でもあるんでしょうね。

「誰でも出来る」とは言わないけれど、難しい味付けもいらないし(鶏肉を切って味付け液に付けておけば大概OK)、上げる場合も慣れればそんなに難しい訳ではない。強いて言えば、大量の油の処理が大変かもしれないけれど、それは豚カツにしてもコロッケなどにしても同様ですからね。別の言い方をすれば、大量の油(=フライヤー)があれば、大体均質な商品が製造出来るビジネスモデルと言ってもいいのでは。だから、唐揚げにコロッケに豚カツ・チキンカツ等は、街のお肉屋さんで販売するお惣菜の定番だし、週に一度位は食べてみたくなるおかずでもあると思う。ところが最近では、鳥インフルエンザの影響で鶏肉が高騰し、更に上げる時の衣に使う卵や小麦粉に油などの原材料費も高騰していることで、低コストでの薄利多売みたいなビジネスモデルは崩れつつあるらしい。記事の趣旨としては、そういう競争が厳しくなると、乱立していた個人店や小規模チェーンが撤退しているけれど、何故か大手のワタミの「唐揚げの天才」も撤退していると言う話。肝心なその部分の取材というか、追い込み不足で今ひとつ説得力に欠ける記事に感じるんですが、ブームの終焉というか一過性のブームが落ち着いて来た証拠なんだろうと思うなぁ。

この記事を読んでいて思いだしたのが、ユニクロがフリースの一大ブームで一気に躍進したけれど、その後ライバルメーカーから同様の商品が多数登場して厳しくなったけれど、そこから「安いユニクロ」から「高級品のユニクロ」に脱皮出来たこと。私はそんなにユニクロ商品を購入するわけではないけれど、昔のユニクロのイメージって、今では関連会社のGUに移っていて、今のユニクロは「ちょっと高級なバリエーション展開する衣料品メーカー」という印象。新横浜駅ビルにユニクロの店舗が数年前に開店してからは、新幹線の時間待ちの時に覗いていたりしていたんですが、その時に先ず感じたのが「ユニクロ、高くなったなぁ」という事。昔そこそこ購入していた頃と比べると、当時で2~3割高くなった印象だったのが、暫くしたら5~6割位価格が上がったような印象を受けて、それ位から段々と購入機会が減っていった気がします。ただ、それに合わせて以前の商品と比べて、商品品質は良くなってきた機はするんですけどね。でも、それが自分の好みの方向とは一寸違うので、結果的に最近ではユニクロで購入する機会は殆ど無くなってしまったのだけれど。それでも、企業としてはフリースの成功と衰退を経験して、そこから今では代表的なアパレルメーカーに成長しているのだから、やはり以下に失敗を次の成功に繋げるかと言う所が大事。まぁ、ワタミもそんなことは素人に言われるまでも無く分かっていると思うけれど。個人的には、一口サイズの唐揚げというか、マックのチキンナゲットくらいのサイズ感の唐揚げって良いんじゃ無いかと思っています。酒の肴にもなるし、おかずにも出来るし、そこから例えば卵とじにして「唐揚げ親子丼」とか、「唐揚げ麻婆」とか「唐揚げチリ」とか、バリエーションが増えそう。失敗を失敗で終わってしまうか、それを次の成功に繋げるかが、言うまでも無く出来る人とそうで無い人の違いですからね。

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