昨日ローカルニュースを観ていてちょっとビックリしたシーン。今静岡県内の大学では、静岡大学と浜松医科大学の統合の話が大きくなっていて、元々は両大学が一つの法人となった上で、浜松市にある静岡大学工学部と浜松医科大学、静岡市内にある工学部以外の静岡大学が、それぞれ別の大学として存続していく「一法人、二大学」という形で、大学統合していくという了解が有ったんですね。それが、それでは浜松側が理系大学、静岡側が文系大学となり、静岡側が今の静岡大学から縮小してしまうと反対意見が出始め、更に静岡大学の学長に二大学化に反対意見を持っている教授が当選したため、統合の話も一時保留状態だったもの。
それに業を煮やした浜松側なのか、早期の実現を目指して地元経済界などが「期成同盟会」を発足させ、そこで鈴木康友市長が厳しく静岡大学側を批判したわけですが、その様子が日頃の鈴木市長とは真逆とも言えるかなり厳しい口調表情だったのでビックリしたわけです。ちょっと日頃の様子とはかなり違っていて、まるで川勝知事が乗り移ったような雰囲気(マテ)。まぁ、浜松市としては、静岡大学工学部と浜松医科大学を統合して、医学と工学を融合した新しい分野の創成と言う目標もあり、それに地元企業もかなり期待を膨らませていたのだろうけど、静岡大学側の煮え切らない態度にしびれを切らした事は確実。まあ、浜松市も一応政令指定都市ではあるけれど、大学とかの高度教育機関に関しては静岡市と比べても少ない気はします。一方で、工業都市・技術系都市という意味では、浜松市は「物作りの街」という自負もあるので、歴史もある静岡大学工学部を中心に先端技術研究とかの分野で立て直したいという気持ちは大きいでしょうね。
静岡大学側としては、現在の文系・理系の学部に医学部(=浜松医科大学)を加えることで、真の意味での「総合大学」に成長することで、地方大学としてもそれなりの地位を築きたいという意図はあるんでしょうね。自分の頃は、一期校、二期校という分類があって、静大も二期校だったと思うのだけれど、どうしてもちょっとしたという認識が何となく合って、それが地元の大学だけれど、出来れば一期校へ行きたいみたいな思いが当時の受験高校生にはあったと思います。自分も、実はそういう気持ちを持ちながら出願校を選択したりしたし(笑)。当時とは大学の立場も考え方も大きく変わってきたけれど、生存競争は少子化も含めて一層厳しくなってきているだけに、規模の拡大による効率化を目指すか、より特徴的な分野を伸ばして特色有る大学として生き残るか、難しい選択ですね。
自分は静岡大学出身では無いけれど、一応理系大学を出たので、地元の浜松に理系・工学系の高度教育機関が生まれるのは嬉しい。さらに、医学と工学が連携することで、新しい治療方法とか治具みたいな物が生まれたら、それは大きな貢献になると思う。大人の事情が色々あることは分かるんですが、これから受験を予定している高校生は堪らないでしょうね。受験生の事も、もっと考えて対応して欲しいですよね。
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