漫画家の松本零士氏が、急性心不全のために13日になくなっていたというニュース。これまでも著名な作家さん・漫画家さんは多く亡くなっているけれど、松本零士氏は自分の漫画人生の中でも結構大きな存在だったなぁ。松本氏の代表的作品としては「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」が筆頭だろうけど、個人的には一番最初に触れたのは「光速エスパー」 かなぁ。年齢的には、初代の作品(あさのりじ作)の頃は間に合わないから、松本零士版だと思う。でも「光速エスパー」の場合は、テレビで放送されていた実写版の印象が一番強いけれど。
松本氏の作品というと、SF色の強いもののイメージが多いけれど、「大四畳半シリーズ」とか「男おいどん」とか、多分連載中よりも、その後に読んだと思うのですが、独特の雰囲気が好きだったなぁ。一方で「ザ・コックピット」のシリーズとか、戦記物系のかなり繊細な飛行機の書込が凄くリアリティを感じていた気がします。そう言う事もあったから、都内の水上バスの宇宙船みたいなデザインなんかも実現したんだろうなぁ。私は、子供の頃に読んだSF小説が切掛で、科学とか理科とかそういう分野への興味が沸いたのだけれど、更に具体的な「絵」として見せてくれた松本氏の存在は大きかったように思います。
何年か前に海外のファンイベントで心不全だったかな、倒れられて帰国が延期されたことがあったと思いますが、あれが原因かなぁ。もう少し慎重にしていれば今回の件は無かったかもしれないけれど、それはそれで松本氏の気持ちとしては受け入れられなかったかもしれないし。ファンとしては、末永く作品を楽しみたいと思うし、新しい作品も発表してほしいと思うけれど、それも作者が存命であればこそなわけで、仕方のないこととは言え本当に残念としか言えない。
多少順番が前後するかもしれないけれど、自分の人生が終わるときには、昔知っていた人達は殆ど残っていないわけで、そう言う意味では寂しいのだけれど、逆に新しいものを見つけることで、最盛期の頃に自分としては人生を締めくくることが出来るのかもしれない。最近は漫画を読む機会は殆ど無く、たまにAmazon何かで見ても、どうも作画のタッチとかストーリー背景なんかが没入できなくて直ぐに止めてしまうんですが、何て言うか骨太の線でグイグイと読ませる様な作品って、何か登場しないだろうか。それはそれで、古い考えの人間のノスタルジーなのかもしれないけれど。多くの良い作品に感謝して、合掌。
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