2023年2月20日

やっぱりおかしい共同通信

ここ数日、その報道姿勢や所属記者の発言・品行が問題になっている「共同通信社」。昨日今日と続く北朝鮮による弾道ミサイルと思われる発射行為に関して、こんな記事を配信しているんですが、やはりこの会社何か変じゃないだろうか。

先ず、記事の見出しが、

首相、ミサイル飛翔中「通院」 官房長官「問題ない」

この見出しだけ見ると、「北朝鮮がミサイルを発射したのに、首相は自身の治療を優先して通院した(病院に出かけた)」 と言う意味と解せられます。しかもご丁寧にも、記事の最初にも

岸田文雄首相は18日、北朝鮮が発射した弾道ミサイルの飛翔中に、東京都内にある耳鼻咽喉科のクリニックに通院した。

と、ミサイルの飛翔中に病院に出かけた(通院した)と書いている。実際、

  • 15:32理髪店入店、17:12に出る(そのままクリニックへ移動?)
  • 17:21北朝鮮が弾道ミサイル発射(※発射認識は、もっとの後タイミングで、そこから逆算された時刻では?)
  • 17:41首相クリニック到着
  • 18:27北朝鮮のミサイルが北海道のEEEZに着弾
と言うような流れだったらしい。確かに、後から時系列に並べてみると、ミサイル発射後にクリニックに入っているけれど、実際にミサイル発射が探知されたのはクリニック到着直前で、別に発射の一報を聞いてからクリニックに出かけたわけでは無い。さらに言えば、この日の行動は元々予定されていたものだろうから、その間の代行として官房長官が当たるはずで、それが機能していなかったのなら問題だけれど、首相不在時に官房長官が代行として対応して問題なかったのであれば、想定通りに昨日したという証明では。もし緊急に首相の対応が必要ならば、その時点で呼び戻せばいいわけだし。

メディアとして検証するべきは、こういう首相不在時にバックアップ体制である官房長官の対応なりが問題なかったのか、と言う点ではないの。例えば今回は術後検診で、首相も意識のある状態で検査を受けていたと言う事だから、万一の場合はそれを中断して官邸に戻ることも可能だったでしょう。でも、以前のように全身麻酔の時に同様の事象が発生した場合には、官房長官が責任者として対応しないといけない。前回の時には、そういう部分の確認なり検証する記事を余り見た記憶が無かったのですが、今回もそういう部分には触れずに単に首相の責任問題へ転嫁させたいだけじゃ無いだろうか。代替こういう緊急事態の時に、いちいち首相決裁を仰いで対応遅れにならないように、事前に必要な手順が決められていて即応するようになっているはず。その中で、上位組織に速報するようになっているわけだから、それが機能していないのなら問題だけれど、ちゃんと機能したんでしょ、今回も。共同通信社に対してだけで無く、メディアに対しての信頼性全体が揺らいでいる時期だからこそ、より真摯で正確な報道をするべきだと思うのだけれど、そういう反省も無いのだろうなぁ。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿