2023年2月11日

やるべき事

近々マスク着用が個人判断に委ねられるようになり、これまであった、色々な要請や推奨行為が緩和されていくことが予想されます。一方で、新型コロナウイルス抑制の強力な武器であるワクチンが、4000万回分も廃棄されるというニュースも。このニュースを見て「政府の無駄遣い」と吹き上がる人もいそうな気がするけれど、それは問題の原因を見誤っている話だと思う。政府としても、全人口を対象に何回分という形で数量を算定して契約しているはずなので、4000万回分を廃棄ということは、それだけの人が実はワクチン接種をして居ないと言うことにもなるから、マスク等の対策緩和後の社会でのリスクが増えた、と考えるべきなのでは。

具体的な数値は忘れてしまいましたが、ワクチンが開発されてそれらを先手を打って必要数量の契約をした時に、確かに少し多めに数量を契約していたような記憶があります。ただそれも、当時はどれくらいの数量が実際に製造出来るかも不確かだったし、世界中でワクチンの争奪戦が発生していた時期でもあり、有る程度余裕を持って数量を確保しておく事は必要な措置だと思います。そう言う意味では、まだワクチン開発が始まったばかりの時期に先鞭を撃ってワクチン確保をした故安倍総理や、その後を引き継いで新型コロナウイルス対策を進めた菅前総理はもっと賞賛されていいいと思う。

課題は、今後人流が増えて人と人との接触機会もこれまで以上に増加することで、感染リスクは確実に上がる一方、有効な対策と思われるワクチン接種はどんどん加工していること。自分は昨年12月に5回目の接種をして、今年ももし接種機会があれば受けていくつもりでいますが、やはり一人一人の対策では無く、全員が揃って耐性を持つような「面の対策」が必要だし重要。廃棄されるワクチンは、オミクロン対応以前の古いタイプであることもあるんでしょうけど、それでもそれだけの数が余ってしまうと言う事は、3回目とか4回目とかワクチン接種機会が減っていることや、良く言われるようにリスクが低いと言われる若者世代の接種機会が少ないことが理由でしょう。その当たりをもっと啓蒙していくことは必要だろうなぁ。

今だと、3回接種以上だと必要な対策が取られているという理解になるみたいですが、一年過ぎたわけだから今年は「4怪異自用接種」を条件にしたらと思うんですよね。それと、所謂「ワクチン陰謀論者」みたいな人がいて、本当かどうか分からないけれど医療従事者の肩書きでワクチンの隠れた闇、みたいな話を発信していたりする。個人が自分の意見を持ちそれを公開することは自由だと思うけれど、事それが医療情報とか公共に関するものだと問題でしょう。行動制限を緩和する一方で、そう言う無責任な発言とか、それこそデマ・詐欺みたいな発言や行動に関しては、今後は厳格に取り締まるなり対応する事もやって欲しい。そうで無いと、それこそ福島が受けたような風評被害みたいなものが、このワクチンだとか新型コロナウイルスの関係でも更に広がりそうな気がする。

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