岸田総理が参院本会議で発言した、産休・育休中のリスキリング(学び直し)を後押しするという答弁に批判が集まって居るけれど、この毎日新聞の記事がその典型だと思うけれど、多分にメディアのバイアスが掛かった伝え方で誤解を招いている事例だと思う。まぁ、今に始まったことでは無いし、故安倍総理時代にはもっと酷いメディアスクラムも組まれたりしていたわけですが、相も変わらず自分達の伝えたいことしか書かない・伝えない一部メディア。
メディアに寄れば、岸田総理場は産休・育休中の余暇時間にスキルアップの時間を持てるようにしたいと言ったが、実際の子育てにそんな余裕は無いと世間は反発している、らしい。 でも、記事にも書かれているように、その様な発言をしたのは質問者である自民党の大家敏志議員何ですよね。記事にも、
「産休・育休中のリスキリングによって、一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする人々を支援できれば、子育てによるキャリアの停滞を最小限にし、逆にキャリアアップが可能になることも考えられる」
と、書いている。それに対して岸田首相の答弁は
「育児中などさまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」
「さまざまな状況に合っても」と、別に育児に限定した状況でのスキルアップを言っている訳ではない。そう言う意味では出産育児を甘く見ているのは大家議員の方ではという気がするんだけれど。
勿論出産・育児は大変な仕事で、多くの人は子育てだけで手一杯だろうけど、中にはそんな状況でも次のステージを目指す人もいるかもしれない。そう言う可能性を否定するのはいかがなものだろうか。それに、その為には出産や育児支援が先ず必要と言うのであれば、そういう部分(保育園施設の増加とか、ベビシッター制度の充実とか)を逆提案するのが、先ずは野党の仕事なのでは。さらに、反対のコメントを掲載するのは自由だと思うけれど、なんで育児に詳しいとは思われないような男性著名人のコメントを引用しているのだろうか。ここはやはり、出産・育児を経験している女性著名人のコメントを使うべきなのでは。で無いと、説得力が無いと思う。特にコメントをしているサイボウズの青野慶久社長は「子育てをしてこなかった政治家の言いそうな事」と厳しいけれど、それは自分が育児休業を取得した経験があるからなんだろうけど、それなその経験からの提案なり意見をすれば良いのに、単なる批判しか出来ないと言うのは、結局この人も批判をしたいだけなんだろうと感じる。
所で、何で「リスキリング」っていうのだろうか。実はこの言葉今回初めて聞いたこともあり、最初は「リス・キリング?」とか「リスキ・リング?」とか、意味がわからなかった。それが「リ・スキリング(reskilling)」だとやっと理解して、話が繋がったんですが、いゃいゃ「学び直し」とか「再学習」とか、他にも分かりやすい言い方があるんだろうが。でも、こちらの記事なんかを読むと、そう言うものとも少し違うニュアンスがあるらしい。というか、DX関係、デジタル人材関係から生まれた用語らしいけれど、逆にそれだと自分の能力アップはそう言う方向性だけに向かうのかという批判が出てもおかしくない気がするんだけれど、そう言う事は言わないんだよなぁ。何か、意見を言っている側も、それを批判している側も、本来の意味なり意図を理解してこの用語を使っているのか、凄く疑問に感じます。個人的には、育児中のリスキリング以前に、安心安全希望が持てる出産・子育てが出来る環境構築の方がまずは先だと思うし、少子化対策も含めて重要な課題だと思うけれど、そう言う事も批判しないんですよね。色々な意見が合って良いし、色々な意見の中からより良い物を吸い上げていけば良いと思うけれど、相手を否定するだけだとそこで終わり。逆に、相手の意見を上手く利用して自分達の利益に繋げるくらいの「知恵」のある意見を出せば、自分の評価も上がるし実利も生まれるし、それが一番何だけれど、それよりもまずは相手の批判・否定の方が優先するんですよね、こう言う人達は。
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