2023年1月26日

沈黙の艦隊

かわぐちかいじ氏作の「沈黙の艦隊」が、今年9月に実写化されて映画公開されるという記事。漫画雑誌「モーニング」に連載されていたのは、1988年から1996年なのかぁ。私は、確か連載を読んでいたのでは無く、たまたま何かの切っ掛けでこの作品を知って、すでに2~3号位まで発売されていた、単行本を購入して嵌まってしまい、以後その単行本を購入して読んでいた記憶があります。 

内容に関しては、多分説明するまでも無いけれど、日本最初の原子力潜水艦として極秘裏に建造された原潜ウォンバット事「ヤマト」が、最初の試験公開時に離脱して、以降海江田四郎艦長を「国家元首」とした「独立国ヤマト」を名乗り、日本と同盟を結びニューヨークの国連総会に出席するまでの軌跡を描いた物。途中、前半はリアルな戦闘シーンが見所で、その内容に関しては某有名テクノスリラー作家の作品のパクリだとか言う噂も合ったけれど、後半はやや楽観的なというか、少し無理矢理伏線回収に走っているような印象も受けて、流石にこれだけの長期間の連載となると最後まで緊張感を維持しつつ連載するのは難しいのだろうなぁという印象でした。この作品ですっかり嵌まってしまったのですが、以降の作品に関しては正直なところちょっと拍子抜けで、かわぐちかいじ氏の作品は後にも先にもこれしか読むことは無かったのだけれど。

この手の実写化有る有る何だろうけど、漫画で凄く評価の高い作品であっても、まずアニメ化で成功することが難しい。漫画とアニメだから、登場キャラクターはほぼ同一何だけれど、例えば声優さんによって印象が違ってしまうとか、短い時間に作品を圧縮するため、どうもちぐはぐな印象を受けてしまうとか。さらにハードルが高いのが、漫画・アニメの実写化で、これはもう成功事例なんて殆ど無いんじゃ無いだろうか。そう言う意味では、アメリカのマーベリック物っていうのは、上手く漫画の世界観が実写化作品でも表現されていて、あれはやはり技術力の差なんだろうか。

この映画、海上自衛隊の潜水艦が舞台という事で、防衛省や海上自衛隊が全面協力して、実際の潜水艦のシーンも登場するらしいけれど、自衛隊に半旗を翻して独立国を宣言する主人公を、それを受けた方が全面支援するというのは矛盾するような気もするんだけれど。ここ最近、例えば沸騰ワードのカズレーザーの自衛隊への潜入物と言ったコンテンツが、よくテレビに登場するんですが、自衛隊あるいは防衛省としてはああいう形での啓蒙活動というか宣伝をすることで、国民の理解浸透を狙っているんでしょうね。特に最近のウクライナ情勢とか防衛費増額とか、全般的な国民の理解はあると思うけれど、問題になるのは例え少数でも反対派の意見な訳で、その為の地均しという目的もあったりして。今言われている台湾有事となれば、航空自衛隊と海上自衛隊の戦力が一番重要になるわけですからね。日本の映画会社では無く、Amazon Original映像で、Prime Video制作の初の日本の劇場映画と言う事で、ちょっと期待したい。公開されたら、Amazon Primeでも提供されるんだろうか。

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