2023年1月16日

有効利用

今では規模の大小に関わらず、ホテルの差別化の一つになってきた「朝食ビュッフェ」 。ただ、通常のセットメニューの様に「規定セット数売り切りご免」というわけにも行かず、しかも提供時間中はきっちりと料理は準備しておかないと今度は肝心なビュッフェの利用客の不満に変わるわけで、ホテル側としても管理や提供具合で悩ましい所なのは想像出来ます。

そんな問題解消のために、残ったビュッフェ食材をお弁当として提供するサービス「TABETE」という仕組みがあるそうで、これはなかなか面白い仕組み。ビュッフェの色々な食材を少しずつ組み合わせて、和洋風の幕の内弁当的な物にすれば、利用者側も色々な種類のおかずを食べることが出来満足度も高くなりそう。気になるのは、賞味期限と提供可能な数量の管理かな。数量に関しては、多少は対応出来るとしても、毎日一定数の残りが出るわけでは無く、でも余りに大きな変動があると利用者側も困るだろうし。その辺り「アプリ」というバッファーを入れることで、利用者側にしても提供側にしても調整出来るのが良いのかも。

衛生面にしては、その日に作った物を提供するわけだから、そんなに変な物では無いことは事実だけれど、かといって朝作った物を夜食べるのはちょっと不安。朝食ビュッフェなら、お昼のお弁当として提供するのが精一杯だろうな。パンとかケーキなら、冷凍することで日持ちもするだろうし、逆にそう言う売り方の方が良いかも。ただ、現実問題としては、そのホテルのある半径100mとか300mとか、比較的限定した地域での利用が中心になるんじゃ無いだろうか。逆にそれを逆手に取って、近隣のオフィスや企業と提携して、有る程度数量や期間を確約してくれるなら、一定数量分は確保してくれるサービスなんかも良いかも。Uber Eats何かと組みあせたらどうなるんだろうか。でも、そうなると元々のビュッフェでの廃棄食材削減という目的から、それをベースにした新規ビジネスになると、何のための仕組みなのか分からなくなりそう。

昔は「お弁当」と言えば、自宅で準備して持参する物でしたが、今ではすっかり「コンビニ弁当」に始まり、キッチンカーや店頭でのテイクアウト等、「シンお弁当」みたいなものが日本でも定着した気がします。コロナ禍もあってテイクアウト事情が変化したことも大きかったと思うけれど、昔と比べて外で食事をすることに対しての抵抗感みたいなものって、かなり最近は減ってきている気がします。手軽に食事を採れる「お弁当」が増えてきたことも大きな理由だと思うけれど、そのバリエーションが増えていくことは良いことだと思う。それが資源の無駄削減にも繋がるのであれば、尚更。同じような仕組みで、昼食ビュッフェの残りを夕飯のお惣菜として盛り合わせで販売したりという事も良いかも。

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