2023年1月10日

冬のBEV

昨年末にも、新潟の豪雪で道路上に数日間立ち往生する車列がニュースになりましたが、冬の時期になるとどうしても積雪による停滞や思いも寄らない渋滞に巻き込まれることは、雪の多い地域ではある意味普通なのかも。幸いにも浜松は殆ど雪は降らないし、積もるとしても数cmも積もれば大ニュースになるくらいなので、殆どの場合冬季でもチェーンは不要だしスタッドレスタイヤを履く人も居ないだろうなぁ。とは言っても「浜松市」は南北に長い都市で、実は北部山間部はかなり寒冷地でもあるので、そちらの地域に居住する場合や移動が必要な場合には、スタッドレスは勿論場合によってはチェーンも必要だし、山間部でもあるので4WD/AWDでないと冬場は走れないことも有るんじゃ無いだろうか。 

で、冬に雪で立ち往生した時の対策で「キャンプグッズ」が役立つという記事だけれど、例えば帰省とか旅行でそう言う地域に来るまで移動する場合には、万が一万万が一を想定してそう言うものを装備することは予防措置として賢明だと思う反面、日頃キャンプとか趣味にして実行している人以外、わざわざその為だけにそう言う装備を準備するという事は難しいと思うけれど。ホームセンター等で「豪雪地帯帰省用グッズ」みたいな形で、そう言うものをパックにして提供してくれたら楽な気はしますけれどね。そう言う土地に住んでいる人は、日頃から有る程度そう言う準備をしているんだろうけど、慣れていない土地からたまたま移動してそう言う場面に遭遇してしまうと、なかなか大変というか場合によっては命にも関わることに。

この年末年始のお休み中に色々視聴したYouTubeの動画で、BEVでの走行の様子を記録した物も幾つかあって、まぁ将来の選択肢の一つとして参考までに幾つか視聴したんですが、その中にまさに雪の中BEVで長距離ドライブをするという内容のものがあり、予想通りかなり過酷だった様子。一般の人は余り知らないかもしれませんが、BEVやハイブリッジ車に搭載されている「バッテリー」は寒くなると効率が落ちるため、容量も減ってくるし大変。それは、パソコンやスマホでも同様の話で、寒さでバッテリーが放電しなくなった場合、暖めてやると復活することは結構経験上何となく分かっている人も多い気がします。結構バッテリー使用上の適正気温の範囲は狭くて、寒くても駄目出し暑くても駄目。殆どの場合氷点下では使用範囲外なので、実は寒冷地でのBEV使用というのはかなり大変なはずなんですよね。確か対策として、バッテリーの回りにヒーターとか入れてバッテリーが冷えないようにしているはずだけれど、そのヒーターの元はそのバッテリーだから、何か本末転倒な気もするんだけれど。持っているエネルギー(バッテリーやガソリン)が無くなっても、もう一度補充すれば良いけれど、ガソリンならば外から供給してやれば再びエンジンは掛かるけれど、BEVの場合は充電器に接続しないといけないわけで、となるとガソリン車ほど簡単にはいかない。この辺りが、BEVには未だ信頼感が低く、PHV位が今の落とし所かなと感じる所。

似たような話で、交通信号機がそれまでの電球から省エネでLEDにしたところ、雪国では電球の熱で信号機に積もった雪が解けて落ちていたのが、LEDだと発熱しないのでそのまま雪に覆われて使えなくなった、みたいな話と同じ教訓だと思います。その為に、LED信号機には信号の向きや庇を付けるなどの工夫だとか、融雪用のヒーターを付けるとか、それまでに無い機能を追加しないと困ってしまう。BEV車が、内蔵のバッテリー以外にサブバッテリーだったりポータブルバッテリーを万一の時のために持ち込むというのも、なるほどとは思うんだけれどキャンプ道具と同じで常にそんなバックアップが必要となると、可用性を大いに損なうことに。まぁ、ガソリン車の場合でも確かにガソリンを補給すればエンジンが回転して、ヒーターも動くし電気も使えるけれど、排気ガスが車内に逆流するリスクもあるから別の面で大変だとは思うけれど。トラックとかの大型の車であれば、そう言う荷物を常備しておくスペースも有るだろうし、荷物の内容によって何処に行くか分からない場合に備えて、それこそ冬対策夏対策長期渋滞対策は日頃から準備しておく意味もあると思います。でも、一般の自家用車の場合、そこまで要求するのは大変そう。ただ、災害対策で非常用持ち出し袋を準備しておくのと同様に、積雪地域に出かける時にはぱっと持ち出せる非常用袋(バッテリー、小型バーナー、飲料水、飲み物類、軽食等)を準備しておくことは、ある意味災害対策にもなるし無駄とは言えないかも。多分、上手く準備すれば小さめのボストンバッグ一つ位に収まるだろうから、それを車のトランクの隅に置いておくのは良い習慣かもしれませんね。ただ、定期的に内容の確認と、特にバッテリー類の充電状況に飲食物の期限確認をするという、地道なメンテナンスは必要だから長続きさせる気持ちが大切になりますが、そこが一番難しいかなぁ。今年は暖冬気味で良いけれど、時々寒波になる年もあるので、次の車購入時には、寒冷地仕様のオプション追加をしようかとちょっと考えています。別に寒冷地を走らなくても、それなりにメリットも有りそうだし。

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