シチズン時計がアンケート調査した、Z世代の時間感覚について。「ちょっと一杯」は1時間というのが最も多くて35.1%で、次は2時間の15.0%、1時間30分で14.3%との事。でも、1時間未満も2場面に多くて32.4%居るそうなので、となると過半数の人は1時間前後という認識なんでしょうね。自分の20代とか30代位までの感覚だと、「ちょっと一杯」は2~3時間位の感覚だけれど、当然その後には二次会、三次会は覚悟していたから、5~6時間位は暗黙的に意識していたかもしれない(笑)。
「一服」は10分との事ですが、これ喫煙者がよく使う言葉で、だから基本的にはタバコ一本を吸う時間なんでしょうけど、大体は一本では終わらないだろうし、大体はその後コーヒーを買ってくるケースが多いように私は思う。となると、20分とか位は昔は掛かっていたかも。最近のZ世代だと喫煙者人口も減っているだろうから、「一服」というのはコーヒーを買いに行くくらいの時間=10分位というのが標準なのかもしれない。さらに「すぐ処理する」の「すぐ」の意識は10分以下が半数以上ですが、自分の頃は例えば午前中にとか午後の間にとか、半日くらいのスパンだったような気がするのは、それだけ大らかな時代だったからだろうか。
生活時間が、よく言えば凝縮されている、悪く言えばセカセカしているのは凄く実感する感覚。特にビジネスに置いては、昔は直接視線や声が届く範囲でしか部下なり同僚の作業を把握することは出来なかったけれど、今ではインスタントメッセージや様々なコラボレーションツールでリアルタイムで進捗状況把握は出来ますからね。状況把握だけで無く、ビデオ会議システムで距離があっても直接会話することも出来る。さらに言えば、システムによっては仮想装置とかシミュレーションなどで、実物に近い物を試したり共有することも今の自分の分野では可能になってきているので、昔のような物理的な理由からどうしても生まれてしまう余裕時間というか無駄時間が無くなってきたことも大きな理由なのかもしれない。それは仕事やビジネスの効率化と言う意味では望ましいのだろうけど、実はそう言う無駄時間に新しいアイデアが閃いたとか、中々解けない問題の原因が分かったと言うこともあるので、人間アマ離婚詰めない方が実は効率は良くなると思うのですが。
最近の若い世代は、YouTube等の動画再生は倍速で見るんですよね。再生音声がギリギリ聞き取れる範囲だからだと思うのだけれど、情報圧縮の1つの例だよなぁと妙に感心したり。私も、HDDレコーダーに録画したテレビ番組を、1.5倍速再生で流し見する事はありますが、どちらかと言えば再生スピードはそのままで途中冗長だと思ったら30秒スキップとかする方が多いかな。最近の機器では改良されているけれど、倍速再生すると音声がどうしてもキーが高くなり、どの声もミッキーマウスが喋っているように聞こえてしまうのが難点なので。1.5倍速だと何とか元の声質が残っているように感じられるので。どんどん生活時間が加速していくことは、それだけ周りの情報が圧縮されて入ってくることになることだと思うですが、その時にどうしても脱落する情報要素もあるわけで、それをどの様な形で補完していくのかちょっと興味が有ったりして。実は、僅かずつではあるけれど情報欠落が発生して、最終的に微妙な認識の違いのまま物事が進むことが日常化するような社会になったら、ちょっと嫌だけれど。
0 件のコメント:
コメントを投稿