2022年11月6日

富士山静岡空港新幹線新駅

リニア新幹線関係で、相も変わらず世の中を引っかき回している川勝静岡県知事。その中で、再び東海道新幹線の「富士山静岡空港駅」新設の話が出てきているんですが、個人的興味からどの程度実現性があるのか疑問に感じているところ。JR東海側の反論としては、現在の静岡駅と掛川駅の間、掛川駅にかなり近い場所への新駅設置となるため、運行効率が悪くなると言うのがJR東海側の言い分。


私が個人的に疑問に思っているのは、 空港から新幹線駅あるいはその逆の移動で一番問題となるのは「上下移動」では無いかという事。確か、新千歳空港とか福岡空港も、ほぼ空港直下にJR線や地下鉄線が通っていて、空港のビルから地下駅に移動して乗換が出来ますが、あれらは平地にあるからまだ可能何でしょう。富士山静岡空港の場合、小高い台地の上に空港は設置されていて、その台地の下文字通り空港直下を新幹線のトンネルが貫通していて、通過している状態。調べてみたら、富士山静岡空港の標高は132mに対して、多分新幹線が走っている場所の標高は、島田市の標高を調べてみると77m位なんですよね。つまり、現在の富士山静岡空港は、東海道新幹線の55m上にあるということ。55mの高さのビルというと、住居用とかオフィス用で階数は異なるのですが、マンションなら18階位でオフィス用だと15階位になるらしい。それだけの垂直移動をどう解決するのかというのも結構大きな課題だと思うんですよね。

複数の企業が入るオフィスビルに通勤していると実感するのが、エレベーター戦争。オフィスビルと事なり、途中停止階は設けなくて、空港と新幹線駅のダイレクトにはなるんだろうけど、有る程度の台数を揃えないと大変そう。しかも、空港という場所柄、多くの人が大きな荷物を持っての移動になるでしょうから、それなりに大型のエレベーターをそれなりの数設置しないと、新幹線は止まっても乗れないと言う事にも。さらに、現在の空港ビルの中にエレベーターを設置した場合、その直下は新幹線のトンネル内になるわけで、トンネル内に新駅のプラットフォームを設置する工事が大変では。日中工事する事は難しいだろうし、現在のトンネルを崩して左右にプラットフォームを設置する工事は、トンネルを掘り進める工事とは異なるし、代替大量に出る土砂を同処理するのか、もし脆い部分がトンネル内になだれ込んできたら、大事故にも繋がるだろうし。地上(=空港)から地下に垂直に掘り進めて、そこから左右に展開して行くことになるんだろうけど、大規模な地下鉄工事みたいになるんだろうか。

個人的に思ったのは、空港直下では無く比較的平地が広がっている空港の東側(=静岡、東京方面)に新駅を設置して、空港からは別の手段で移動してくること。問題は、そうなると現在の空港ターミナルビルとは反対側になので、空港からの移動距離が大きくなるんですよね。また、用地買収だって時間とお金が掛かるだろうし。通常の待避線のある駅にすると、それなりの範囲の土地が必要になるし、熱海とか新神戸駅のような待避線無しの構造だと、運行スケジュールに影響が大きくなりそうだし。ニーズとコストの天秤を考えると、やはりコストに大きく傾くアイデアだなぁと個人的には感じるところですねぇ。やはり新駅設置よりも、JRの駅(新幹線の掛川駅とか静岡駅とかも含む)と頻繁に接続するシャトルバスの運行を担保する方が効果的だし、効率的じゃないだろうか。

2 件のコメント:

  1. 静岡空港新駅不要です

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  2. 公開が遅くなり失礼しました。新駅新設よりは、県内停車数増加の方が遥かに重要だと思います。

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