2022年10月16日

世襲か徒弟か

少し前のニュースになりますが、岸田総理が自身の政務担当首相秘書官に、それまで公設秘書を務めていた長男の岸田翔太郎氏を任命したことが、公私混同・世襲反対、みたいな意見がTL上に流れていました。 私は、それが身内だろうが、他人だろうが、規則に反しておらず正当な手続きで承認されたことならば問題無いと思うけれど、自身の長男という正直きな臭い関係者をこの時期にそれなりに重要なポジションに付ける事が何も波紋を生まないと思ったのだろうか。

仮に以前から決めていたことだとしても、もう少しタイミングを見た方が良いんじゃ無いかという気はしますよね。例えばこれが、政治的に太極の位置にいる政治家の関係者を自分の要職に付ける何て言うことなら、それはそれで面白いと思うけれど、それならそれで世間(メディア・ゴシップメディア)は、「ライバルへの嫌がらせ」とか何とか好き勝って言うんだろうけど。思いつくところでは、蓮舫議員の長男氏は、少し前に母親と袂を分かった様な様子なので、彼をリクルートするとか(笑)。

最近は(最近も?)、資質に疑問を感じる人が人気だけ、一時のブームだけで当選して、長い間議員を務めることがあるけれど、ああ言うことは何とかなら無いものだろうか。例えば「議員立候補資格検定」みたいな物を設けるとか、例えば地方議員を何年か経験してからで無いと、国会議員出馬は出来ないとか。憲法的には誰にでも被選挙権はあるからそう言う線引きは出来ないのだけれど、例えばその反対側の権利である選挙権(投票権)にだって、その土地に一定期間居住しないと行使できないみたいな制限があるのだから、被選挙権にも某かの括りがあっても良いような気がします。で、検定とか認定みたいな事が難しいとなると、やはり先輩議員とかそれが自分の身内だったら、その選挙事務所で仕事をする、秘書として帯同すると言ったある意味「徒弟制度」的な教育システムしか無いのかなぁ。それを「世襲」と言ってしまえばそれまでだけれど、「一子相伝」の一つと思えば、全く否定するものでもない気がするし。

岸田氏の判断は、これから長男の彼がどの様に成長するかで判断するしかないけれど、批判している野党なんかでもこう言う二世議員はいるわけですよね。これから沖縄の那覇市長選挙が始まるらしいけれど、その立候補者の一人は前の那覇市長で県知事も務めた翁長氏のご子息らしい。で、そのご子息は立憲民主党等の野党からの推薦を得ているらしい。これも一つの「世襲」みたいな物だと思うのだけれど、彼らは許すのだろうか。野党の中にも、選挙区の地盤・看板・鞄を引き継いだ、世襲議員(二世、三世、etc.)はいると思うのだけれど、身内は批判しないのだよねぇ。また、世襲議員であっても、自分達に都合が良ければ利用することもあるわけだし。タイミング的に、今回の岸田総理の秘書官任命が良かったとは思わないけれど、それを世襲と批判する側にしても説得力有る理由を出せていない気がするから、このままこの話題も立消えていきそうな予感しか無いなぁ。まぁ、騒いで少しでも話題になったから、野党側としては「成功」と思っているんだろうけど、毎度毎度成長の無い話だなぁという印象しか残らない。

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