2022年10月6日

議会政治の否定

臨時国会での首相所信表明演説に対する各党代表の質問で、立憲民主党の泉代表が旧統一教会問題を取り上げて、その質問の矛先を細田衆議院議長に向けるという場面。旧統一教会との関係をメディア等で取り沙汰されている細田氏ではあるけれど、議長として討論には参加しない立場の人間に、それを知っていて質問するというのは何というか答えを期待しているわけではないことは明らかな行為。

当然細田氏としては質問に答えるわけでも、答えないと意思表示すらできないわけで、それをまたネタにああでもないこうでもないと言うわけですが、何かね、相手が手を出さないことが分かっているから好き勝ってやるような悪い印象。あれで、仮に何か反応すれば、それまた議会政治を逸脱している、とでも言うんだろうな。仮にそれが許されるとしたら、何でもありの世界になってしまう。と言うか、そんなに議長に質問したいならば、そう言う場を別に作れば良いだけの話し。お得意の「何ちゃらタスクチーム」って、こういう時に作るものじゃないのか? さらに言えば、お得意の「不信任案」を出せば良いのに、そんな話はつゆほども出てこない。臨時国会とはいえ、冒頭にそんなものを出しても否決されることは明確で、一度出してしまうと、今国会中はもう使えなくなりますからね。

旧統一教会の勧誘布教活動に問題があったことは事実だと思うし、それが今も続いている部分はあると思うけれど、それを理由に恰も旧統一教会が世界征服を狙う悪の組織で、それと関係有る与党議員はその手先みたいな言い方は余りに作為的だと思うし、本気でそう思っているなら政治家として以前に常識も欠けている人のように感じますね。で、身内で同様の関係者が出ても、「濃淡」だとか「気が付かなかった」とか、そんな理由が通ると思うのかと与党を攻撃していたのに。

結局は、野党は何か攻撃できる材料をメディアが提供してくれれば、それで与党を攻撃することで国民の支持が上がると思っているわけで、だから自分達は努力している頑張っていると言いつつも支持率は一向に上がらないしじり貧傾向が続いている。安倍政権の9年近くしかり、続く菅政権、岸田政権になっても、その傾向は今の所変わらない。そんなことよりも、円安対策とか経済退散とか、そちらを熱心にやればまだ支持率も上がるだろうし、これまでの中間支持勢力からの支援も生まれるだろうと思うのに。大体一番の利益代表足る連合からも事実上の三行半を突きつけられているような状態なのは、彼らの存在意義自体が揺らいでいる証拠だと思う。結局はますます政治から離れていく人が増えるだけだろうなぁ。 

0 件のコメント:

コメントを投稿