2022年9月23日

報じるなら詳細を

先月開催された、徳島阿波踊りで、参加した123団体にアンケート調査をしたところ、回答した86団体のメンバーが8月21日から8月25日までの開催期間中に、819人の観戦が確認されたという記事。4人に1人の割合らしいけれど、まだ回答していないグループも有るので、陽性者数は更に増えそうと言う話も。さらに言えば、観戦してから陽性確認出来るまで3~5日位のラグがあるはずなので、この阿波踊りの期間に観戦したとすれば、もう少し後に発症するんじゃ無いだろうか。

この件に関して、幾つかの報道機関のニュースを見てみたけれど、 一番詳しく報じているのは朝日新聞のこの記事かなぁ。それでも、何人中何人で4人で1人という事しか分からないんですよね。本当に必要なのは、仮に800人余りの人が観戦したならば、その中で無症状社、中程度、重症等のレベルによる人数、さらには入院が必要な人のうち、重症者数とか、もしかして不幸にして無くなった人も居ればその人数。そして、それらの年代別分布という情報があれば、例えば感染率は高いけれど、重症者は殆どいないとか、800人の殆どが軽症とか、多分これから新型コロナウイルスを2類相当から5類相当にする検証材料とか、その時期などを考える材料にもなると思うんですよね。毎日新規陽性者数の発表があるけれど、問題なのはその人数よりも、それらの人がどれだけ影響を受けて、さらに回りにどれだけ影響を広げるか、と言う所だと思うのですが。

マスク反対とか5類に落とせという意見を言う人も増えてきているけれど、それって結局はこの新型コロナウイルスの影響が、社会的に受入可能な程度のリスクだと多くの人が認識して受け入れるかどうか何ですよね。例えば交通事故では年間何千人という人が亡くなるけれど、だからと言って車を無くせとか道路に歩行者を入れるなとか、そう言う話にはならないのは、そう言う不幸は続くけれど、それを受け入れるリスクを承知しているからのはず。新型コロナウイルスが無症状で活動に影響無い状態が殆どになっても、例えばその後遺症として味覚障害とか精神不安とかが今後も続くようならば、もしかしたら2類相当の対応は続けないといけないかもしれない。それだけ生活に影響が大きいわけですからね。でも、それを許容できるリスクとして全体の合意(コンセンサス)が出来るのであれば、新しい時代における新しいリスクテイクとして、現在の風邪とかインフルエンザと同じ扱いに出来るかもしれない。良く「海外では」と言うけれど、あれは海外ではそう言うリスクテイクを前提にしているからだからであって、多分日本で今同じ事をやったら、後から「何故5類に落とした」と言うだろうなぁ。HPVワクチン何て、まさにそれと同じ筋道を辿ってきたと思うし。

27日に行われる、安倍層元総理の国葬儀で、海外からの参加者にもマスクを強要するのかという話が沸いているけれど、私は仁摩の人国内でマスク着用を推奨していて、その会場の環境がマスクをしなくても良い条件(2m以上の間隔とか換気とか)を満たしているならばマスク無しとすれば良いと思うし、そうでなければ当日政府がマスクを準備して渡す事も含めて着用を要請すれば良いだけの話しだと思う。勿論、マスクの有無が全てを解決するわけではなく、そう言う状況を意識する状態に今の日本は居るんだという事を認識して貰うためのマスク着用だと思う。「アメリカはマスクをしていない」というけれど、彼方は個人主義中心の世の中で、他の色々なリスクと同様に感染するもしないも個人のリスクという了解の上成立している社会と言う事と混同したら駄目だと思う。この阿波踊りだけでなく、この夏に開催されたフェスとか、色々な集まりでサンプリングとか追跡調査とかやって、その結果から例えば冬に入ってインフルエンザが流行するまでは制限を緩めるとか、そのままインフルエンザ対策も含めて新型コロナも同様に扱うとか、もう少し折角のサンプリングの機会をうまく活用して欲しいなぁ。

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