成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)が、現在3カ所有る旅客ターミナルを、C滑走路の新設に合わせて1カ所に集約するという記事。以前見た成田空港の拡張工事計画の資料では、A滑走路の南側ランエンドのRW34Lの東側のエプロン当たりかなぁと思ったんですが、そうなると既存施設を使いながらの新築工事は難しそう。スペース的には、今のB滑走路と新しく作るC滑走路の間位に広いスペースがあり、かつ既存施設に影響せずに準備出来る。でも、その場合既存の鉄道施設の延伸はどうするんだろうか。鉄道施設はそのままで、駅とターミナルは地下鉄とかシャトルみたいなもので接続させるんだろうなぁ。
「1カ所に集中」させるというのは、確かに効率は良いと思うけれど、それだけ巨大な設備になってくると、今度はターミナル内移動が大変になりそう。例えば、羽田空港の第二ターミナルでは、電車からのアクセスは大体ターミナルまん中に集約されているので、中央付近のゲート利用の時は良いけれど、北ピアとか南ピアの外れのゲートの時なんか大変。到着するときは逆に、バゲッジクレームが2カ所有るので、まん中付近のゲート寄りも、少し左右に離れたゲートの方が有利だったりする。成田空港の場合は、当然出入国管理も有るだろうから、複数の場所に出入国審査場やバゲッジクレームを作るのだろうけど、今の規模の第一ターミナルでも結構移動が大変なのに、その倍以上、もしかしたら3倍位の規模のターミナルになったらどうなるんだろうか。
シンガポールのチャンギ国際空港みたいに、コの字型だと一番効率が良いのかな。その場合でも、離れた場所を直ぐに移動出来るような、シャトルとか地下通路みたいな物も必要だろうし。まぁ、建物的には1カ所でも、例えば右側はスタアラ系、左側がワンワールド系みたいなわけ方をして、実質的には今のT1~T3見たいな機能分割はするんだろうけど。そうそう、国内線ターミナルも作って欲しいですよね。沖止めじゃ無くて、ちゃんとゲート登場できるような国内線ターミナルを。新ターミナルは、C滑走路の供用開始となる2029年3月が目標みたいで、7年後かぁ... まだ飛んでいるかなぁ... 何とか、一度位は新ターミナルを利用出来る程度の健康と経済具合で合って欲しいけれど。
記事にも書かれていますが、自分がよく利用するスタアラが集約されている第一ターミナル(T1)は、成田空港開港時のターミナル。開港は1978年なので、まだ自分が学生の頃なので、将来仕事やプライベートで頻繁に利用することになるとは梅雨ほども思わなかった頃。当時はT1の北ウイングは今と変わらないけれど、南ウイングは中央ビルを挟んで北ウイングと対照的なデザインで、今の第4サテライトは無い時代。その後T2が出来、T1も第4サテライトが出来、第5サテライトが増強されたりと拡張されてきたけれど、流石に築40年過ぎると老朽化も目立つでしょうね。そう言えば、第5サテライト先の58A/B番ゲートと、T2の68番を接続する計画が以前有ったと思うけれど、新ターミナル建設でそれも無くなるのだろうか。変わりゆく成田空港、まだまだ見ていたい。
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