2022年9月15日

広告洗濯機

話題となっている「広告(しゃべる)するシャープの洗濯機」。こういう機会が喋る状況って、別にこのシャープの洗濯機が初めで車無くて、家庭内なら電子レンジだって喋るし、冷蔵庫だって音声ガイドが付いているものも有る。外を歩けば、自動販売機の音声機能はもう普通の領域だし、新幹線などの車内案内だって、昔は車掌さんが話をしてい物が、最近では明らかなテキスト合成した音声と思われるアナウンスも増えてきています。外国ではまだ珍しい光景なので、日本に観光に来た訪日観光客の人は、話をする自動販売機に驚き、様々な音声ガイドにもビックリしているみたい。それが日本らしい光景だと。

とは言っても、今提供されているのは開くまで「音声ガイド」なわけで、それがガイドの範疇を超えて「〇〇をご購入ください」とまで言い出すのはちょっとやり過ぎではという気もしないではない。でも、最新の自動販売機だと、カメラで利用者の年齢とか性別を特定して、最も売れ筋と思われる商品をカスタマイズして表示したり、推奨(リコメンド)機能みたいな物もついているわけで、そう言うものが家庭に入ってきただけ、とも言えるかも。機会では無いけれど、Amazon何かでも履歴を見て推奨商品をバンバン表示してくるわけですからね。ネットに接続している以上、その行動履歴は何処かに残っているわけで、それを利用したビジネスが存在している以上、ある意味仕方が無いというか当然というか。

そんな話はネットにも色々転がっているんですが、その中でも思わず膝を叩いたツイートが、「みんなシャープの広告付洗濯機で騒ぐけれど、もっと広告をしているのに昔から何も言わずに利用して居る電化製品があるじゃないですか。テレビっていうんですけどね。」と言うよう書き込み。思わず座布団100枚上げたいくらい。確かにそうだよなぁ 、テレビは広告の固まりだよなぁと感心しました。その代償として、様々なコンテンツを無料で視聴できるわけですからね。

同じ広告でも、自分にとってメリットのある物なら、多分多くの人は受け入れてくれるんじゃないだろうか。例えば洗濯機が洗剤の広告をする場合、単純残量だけモニターして、閾値を超えたら「〇〇洗剤が後残り僅かです。是非追加購入をしてください」というのが今のスタイルとすると、「〇〇洗剤が後残り僅かです。これまでの利用頻度を考えると、5日以内の追加購入をお勧めしますが、洗濯の間隔を1日ずつ伸ばして、8日後に購入すればAmazonのセールを利用でき、一つ当たり200円お得になります。」位の提案をしてくれるようになれば、案外受け入れてしまうかも(笑)。実際問題、ブラウザーの所々に表示されるターゲット広告や、YouTube等で挿入される広告って、なんでこんな物が表示されるんだろうと不思議な物の方が多いんですよね。例えば、コンテンツを間違って全然違う物をクリックすると、突然その系統の広告で埋まってしまうとか。開発する方が大変というのは良く理解出来るんだけれど、ネットに接続したから広告を流すのでは無く、ネットに繋がったからどう言う付加価値が喜ばれるのか、その視点でのデザインをもっとしないといけないと思う。

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