ここ数日、ウクライナ軍の快進撃が続き、ロシアが占領していたウクライナ東部地域のまん中当たりを、突っ切るように進撃し、僅か数日でロシア国境近くまで分断するように奪回したらしい。北側の地域は、これで西からの勢力と、この分断した地域からの北進勢力があるので、こちらも元々のロシア領内まで押し戻すことも可能でしょう。問題は、未だ勢力が多く残る南部の戦い。
私は、ミリタリー小説こそ好きだけれど、軍事的な知識があるわけでも無く、国際問題なんかも一般的な程度しか分からないけれど、ここ数日のウクライナ軍の進行速度は驚異的らしい。アメリカのイラク戦争の時には、砂漠地帯を激走する戦車や走行車の映像がよく流れていたけれど、それと同じかそれ以上の進撃速度らしい。イラク戦の時には、何も無い砂漠地帯を走るわけだからそれほど抵抗は無いと思うけれど、今回はロシア軍が駐留して占拠していた地域なわけですからね。 全く抵抗なく前進出来るとは思えないし、何がロシア軍にあったのだろうか。
幾つかの専門家のTLを見ていると、どうも少し前にクリミアを攻撃したりして、ウクライナ軍の注意が南に向けられていると揺動しつつ、西側から供給されて厚みを増した戦車や榴弾砲、さらにはミサイル等攻撃力を調えて、一気に攻撃を仕掛けたのが成功したらしい。勿論、その為には正確なロシア軍の情報(配置、行動パターン、リアルタイム状況等)が必須なわけで、その当たりはアメリカ等の情報提供もあったでしょうね。ただ、いずれにしてもウクライナ軍のこの行動は専門家にとっても予想外の事らしく、最初は虚偽情報・欺瞞作戦という書き込みも多くて、先ずは身内から騙されたのかもしれない。
このままロシア軍を押し返し、さらには南部の要衝も奪還すれば、ウクライナの勝利にも近づく一方で、反撃手段がなくなったロシアが最後の賭けで核戦力を投入する事が今最大の懸念らしい。停戦するにしても、某かの成果は欲しいロシア(プーチン)と、少なくとも侵攻以前の領土回復は、其れ以前占領されている地域奪還を目標に掲げているウクラナイでは、今の所落とし所は見えない気がしますね。これだけ時刻を蹂躙された以上、ロシアが以前併合した東部地域やクリミアはそのままでは、ウクライナとしても納得出来ないだろうし。かといって、クリミアをロシアが手放すつもりはないだろうし。ウクライナ軍も、この快進撃がずっと続くわけでは無い事は理解しているだろうから、何処かで次のステップに進む必要があるわけで、それが何時何処で何が起こるのか... 10月になると、土地が緩くなり進撃も滞るらしいので、ウクライナとしてはそれまでに有る程度目処を付けておきたいんでしょうね。ここしばらくは、こういった大きな変化が幾つも起こるのかもしれない。
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