2022年8月7日

結局やるのは「合同ヒアリング」

個人的には、野党の単なる「やってる感を出すパフォーマンス」だと思っている「〇〇合同ヒアリング」なるもの。今回の旧統一教会の名称変更に関して、当時の担当者(?)である、前川喜平氏を予備意見徴収したというものだけれど、やる方も招かれる方も出来合レースたみいなもの。そこから透けて見えるのは、霊感商法被害者救済でも、極端なカルト宗教に対しての対策でも無く、譚なら与党攻撃自民党攻撃出れば良いというスケベ心丸出しの期待感。あっ、「スケベ心丸出し」だから前川氏を読んだのか(マテ)。

この問題の難しいのは、霊感商法被害者救済に関しては、一種の経済問題・商業行為の問題として対策・解決が可能だけれど、カルト宗教に関しては「宗教とはなんぞや」という深い議論に入らないといけない二面性だと思う。前者に関しては、既にクーリングオフ可能等一般的な押しつけ販売や訪問販売と同じようにそれなりに対策されていて、実際霊感商法に関しての被害額はここ10年位の間にかなり減少しています。実際に被害に遭った人がまだ多く生まれている以上それだけで十分とはなかなか言えないけれど、それでも決して何もしなかったわけでは無いし、対策としては効果を生みつつあると言えるんじゃ無いだろうか。だから、この件に関しては個別に対応するべき問題だと思うし、安倍元総理殺害事件の容疑者にしても家庭環境の問題として裁判では判断されるのだろうけど、それと宗教との関連性はまた別の問題だと思う。

後者の宗教問題に関しては、それこそ憲法改正問題と同じ位の重さが有るんじゃ無いだろうか。確かに、目の前で人の命を奪っても何とも思わないような宗教組織があれば、それは殆どの人が「カルト宗教」思うかもしれない。でも今の旧統一教会を見ていると、30年位前の社会で大きな話題になったときよりも活動は静かに感じられるし、今回の射殺事件でその組織名が表に出るまでは何処のメディアも注目していたわけではない。今回の事件でメディアに大々的に取り上げられて、実際最近でも霊感商法などに寄る被害も発生しているので、その活動内容が適切な物なのか検証されることは必要でしょう。でも、今の世の中の流れを見ていると、カルトだから怪しからん、カルトだから潰してしまえ、政治(=自民党)との癒着は怪しからん、と言う議論だけが進んでいる気がします。カルトかどうかの判断は誰がどうするのかは勿論、それならば何故この30年間存続してきたのか。政治との癒着が怪しからんと言うけれど、それは旧統一教会だから駄目なのか他の宗教団体や組織だって同じじゃ無いのか。それで、この合同ヒアリングになるわけで、話がどんどんねじ曲げられて本来解決すべき問題からどんどん離れて行ってしまう。

大体前川氏が、「何らかの政治的な力が働いたとしか考えられない」と言っているけれど、その証拠なり確証はなんなの、と小一時間。彼が文化庁の文化部宗務課長だったのは1997年で統一教会の活動や霊感商法が社会的に問題になっていたピークから少し遅れた頃。その時点で社会的影響が大きいからと名称変更を止めた判断はそれなりに納得出来るけれど、それから20年近く経過した2015年の名称変更の背景と同じように語られるのはおかしいと思う。その20年近くの間に宗教法人として内容が改善させて、それ故に名称変更であるならばそれは認められるべきだろうし。いずれにしても、1997年の記憶で2015年とか今の状況を語らせることは間違っていると思う。その当時の話をするのならばまだ分からないでも無いけれど、それにしても四半世紀も昔の話なわけで、それと現在の関連だってあやふやだろうし。結局は攻撃材料さえ手に入れば、それで良しと思っているんでしょうね。結局は時代後れな野党が時代後れの話題を引っ張り出してきて、時代後れの手法で時代後れの演出を見せているだけに、今の有権者・支持者が離れていくという工程が目に見えるような。そうやってどんどん衰退していくことは、社会選別という意味でも望ましいのだろうけど、でもしぶとく残って行くんだろうなぁ、無能な働き者として。ところで、マスクこそしているけれどヒアリング会場は三密状態の様子。彼らの感染症対策って、こんな物なんでしょうね。と言うか、政治家一般に甘いよなぁ。

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