2022年8月17日

超音速旅客機 (3)


一年程前に話題になったBoom社の超音速旅客機「OVERTURE」を、UAに続いてAA(American Airlines)も最大20機、ついオプションで40機の購入に合意したという記事。 UA(15機確定35機オプション)に続いて2社目の発注で、予定している2024年生産開始、2025年ロールアウト、2029年商業飛行開始のスケジュールは、これでますます確実になるのだろうか。

「超音速旅客機」と言えば、「コンコルド」が先ず浮かぶわけですが、あれも元々は世界のゴールデントラックである、欧州と北米の東海岸を結ぶ大西洋路線を短時間で結ぶために開発されたで、このOVERTUREも大西洋路線が主戦場だろうなぁ。マイアミ-ロンドンが5時間弱との事だけれど、それならニューヨーク-ロンドンなら3時間台でいけるんじゃないだろうか。あと、東と西で4時間の時差がある北米大陸横断線なら、今の半分3時間程度で移動出来るだろうから、その恩恵も大きい。陸上だと、マッハ1を超えての飛行は出来ないみたいですが、今の民間航空機の最大速度が時速700~800km位だから、それが1,100km位まで出せればかなりの短縮になりそう。

日本国内を見ると、ちょっと利用出来そうな路線は見つからなそう。ほぼ日本の中心にある羽田空港をベースに地方への路線が放射状に広がっているので、2時間半位かかる沖縄線は別として、来たの新千歳、南の福岡でも2時間掛からないですからね。それが半分の1時間前後になればメリットは有るけれど、利用度はどれくらい広がるだろうか。福岡-新千歳位になれば導入するメリットも有りそうだけれど、需用がどれだけあるんだろうか。それでも、JALは出資しているわけだから、それなりに何処かに導入する予定も考えているんでしょうね。確かに、新千歳とか福岡とか、あと多分無理だと思うけれど伊丹とか、濃くないどころか世界屈伸の混雑路線に投入すれば効果は有るだろうけど、一日に10便以上もあるような路線に幾つかこの超高速のフライトが入るのは、ダイヤを組む側としては逆に使いづらい気もする。

観光路線として、羽田-ホノルルとか、羽田-シンガポール/シドニーとかはどうだろうか。純粋に観光路線では、採算が合わない気がしますねぇ。それなら、羽田-バンコクとかの方が、まだ需用はあるのかな。一度は搭乗してみたいけれど、日本国内から利用出来るようになるのは2030年代になってからかなぁ。まだまだ先だなあ...

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