尼崎市での、市民情報入りのUSB紛失事件。その後、紛失したUSB等も入っていたカバンにスマホも含まれていたので、そのスマホの探索ツールで場所をおおよそ特定し、その後自宅(?)のマンション敷地内でカバンが発見されて、USBも無事見つかったという状況。
今の所USB内のデータ漏洩の兆候は見られない物の、闇サイトに知らないうちに流出していないか暫くは感心できない状況が続きそう。好意的に考えれば、酔っ払ってカバンをその辺に放り出してしまい、見つかるまでそのままだった可能性もあるけれど、悪意のある第三者がデータだけコピーしてこの後の騒動を幕引きするためにわざとマンション敷地内に置いた可能性も。ただ疑問なのは、追跡ツールを何でもっと早く使わなかったのか、と言う事。22日には紛失が発覚して会社を休んで自分で探索していて、見つからなくて警察に届け出ているわけだから、その時にスマホの位置とか調べる余裕は無かったのだろうか。気が動転していて、そこまで気が回らなかったという事もあるんだろうけど。
この事件で一気に「USBメモリー」なんて言う単語が有名になってしまい、悪者的な意味にも聞こえるようになってしまいました。いゃいゃ、開発には欠かせないツールの一つですからね、USBメモリーキーは。一昔前だと、CR-RとかDVD-Rの役割を、いまはUSBメモリーキーがになっているわけですから。それは単にデータの移動用とか保存用だけでなく、開発システムを色々な目的で起動するブートメディア(昔はBootable CR-RとかDVD-Rを使用していた)として欠かせないし、だいたい今のUSBメモリーだと、1TBとか2TBとかももあるので、データ保管媒体としても欠かせない。たまたま観ていて朝の情報番組で、若手起業家として著名な映像配信会社の社長氏がコメンテーターとして出演して「うちの会社では20年前からUSBは使っていない」とコメントしていたけれど、いゃ言いたいことは分かるけれど、20年前ってあなたまだ起業していないでしょうと軽くツッコミ。USBの仕様が固まり、USB製品が登場しだしたのが、それ位じゃ無いかなぁ。当時は結構USBデバイスとパソコン内のコントローラーの相性が厳しくて、Aでは使えてもBでは使えない・認識しない、何て言うことも良くあった頃。
で、そのコメンテーター氏のコメントに釣られてか、MC氏も「データーセンターに持ち込むなんて」という発言をして、「うちはネットワークで」みたいな会話が続きました。今はネットワーク経由でのデータ交換が当たり前なのは事実だし、そちらの方が安全と言えばそうなんだけれど、作業場所が「データセンター」という機密性の高い場所だと、そう簡単にネットワーク接続できるとは限らない。セキュリティ理由から、外部との接続は制限されているだろうし、データの持ち込みに関してはさらに厳しい制限があるはず。仮に、データがネットワーク経由でダウンロード出来ても、それを直接データセンターのホストコンピューターに落とすわけにはいけないから、多分作業用のパソコンに一度落として~処理すると思うんですよね。となると、その作業用パソコンが自分のノートブックパソコンだったりしたら、やはり今回の様に泥酔して紛失すれば同じ話になりますし。そう言う意味では、データセキュリティの安全性は、どう言う媒体を使うかも重要だけれど、どの様にそのデータを扱うのかという手段や担当者の意識の方が重要何ですよね。今回は「USBメモリー」が注目されているけれど、それが仕事のパソコンだったりタブレットでも紛失すれば同じ話な訳で、そう言う意味では仕事の打ち上げなのか分からないけれど、仕事終わりの一杯には慎重にならないと駄目ですね。
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