ロシアのウクラナイ侵攻関係のニュースを昨日見ていて、一寸複雑な気持ちになった映像何ですが、 東部・南部での激戦や、キーウ周辺でのロシア軍の虐殺行為を伝える一方で、キーウ市内では飲食店などが営業再開をして、現地の人が食事等を楽しむ様子を流しているんですよね。キーウに以前と同じでは無いにしても、ある程度の平和・平穏が戻ったことは良いことだと思うし、これからこれをさらに確実なものにしていかないといけないのだけれど、一方で距離的には離れているとしても、同じウクライナ国内でもしかしたら今最も悲惨な状況が続いていることを考えると、素直には喜べない気持ちも。
世界的には、ウクライナ支援をする国・地域が多いので、キーウの最高は明るいニュースで、そう言う情報も必要な事は確か。ただ、余りに同じウクライナの話であってもアンバランスというか格差があることが、余計に悲惨さを際立たせている気がして苦しい気持ちになりますね。現在の激戦地となっている東部・南部地域の様子は、ロシア側が勢力を握っていることもあり中々正確な情報は伝わってこないのですが、兎に角厳しい状況にあることは想像に難くない。そんな中で、ウクライナがロシアに屈せずに戦い続けており、キーウのようにロシアを撃退したというニュースは、多いにウクライナ国民を鼓舞することになるのだけれど、当のウクライナ国民にとっては中々難しい感情もあるんじゃ無いだろうか。
アンバランスと言えば、戦前は圧倒的にロシア軍有利でウクライナ軍は風前の灯火と言う認識が多かったけれど、いざ戦争が始まると予想以上のウクライナ軍の健闘というか、ロシア軍が様相以上に粗雑で脆弱だった事で、とうとう戦争開始から50日、二ヶ月近くが過ぎてもまだどちらが勝ったとも言えない状態。今後ロシア軍の戦力が充実している東部・南部地域の戦闘では、敗退した北部での戦いとは違ってロシア軍が有利という戦況判断の様ですが、それも昨日のロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の大破・撃沈によって黒海地域から南部に掛けてのロシアの航空優勢が無くなり、ここにウクライナ軍が欧米の援助を受けて航空優勢を確立したら、かなり戦局が変わりそうな気もします。ロシア側の不手際が大きいのだろうけど、今回のウクライナの戦い方が、実は北朝鮮にとって大いに参考になるという話もTLで見つけて、ウクライナは応援したいけれど、それで北朝鮮がますますやっかいになるのも困るなぁと、これもアンバランスな心情が沸いてきます。
理由はどうあれ、過去の事例を見るまでも無く戦争なんて一番不条理な行為、それも国家レベル下手をすれば世界レベルでの行為になるわけで、これだけ民主主義とか人権とか言われる社会になったのだから、一番回避されなければならないことのはず。でも、過去それなりに兆候や行動があったのに、結局世界は一つの大国の横暴を止めることは出来なかったわけで、それも過去から繰り返されている行動の一つとも言えます。ロシアという国に責任があるけれど、一人一人のロシア国民に責任があるわけでは無いことは理解しているのですが、あれだけのウクライナの悲劇を見ていると、同じ苦しみをロシア国民も少なくとも感じないと釣り合わない感情も、正直生まれてきます。だからと言って、今何か出来るわけでは無いけれど。最終的にどう言う結末で今回戦争が終了するか分からないけれど、少なくともウクライナは多数の人材から社会基盤を失ったわけで、これを取り戻すには10年20年あっても足りないくらい。一方でロシアは、経済的な制裁を受けて社会的には落ち込むのかもしれないけれど、今回の件をきっかけに社会システムが大きく変わらない限り、多分元の生活はそのまま残るでしょう。そのアンバランスさに、やはり戦争という物の不条理さを感じざるを得ないですね。
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