2022年2月19日

泣いて笑ったカーリング

「スポーツは筋書き(台本)の無いドラマ」 とは昔からよく言われるけれど、現在開催されている北京冬季オリンピックは、そんなドラマが毎日幾つも生まれている。中には、最後のコーナーでコースアウトしてしまい敗れしまった本当に悔しい女子パシュートも有るのだけれど、予選最終戦で敗れて決勝トーナメント進出が絶望的と思われたのに、軌跡の復活から優勝候補を破って銀メダル以上が確定した女子カーリングは、泣いて笑ってのジェットコースターみたいな競技が続きます。

10チームの予選リーグで、同率で3位チームが並び、最終戦のスイスに勝てば文句なしだけれど、敗れると他チームの結果で大きく変わるという土壇場。今朝も朝のニュースで何度も放送されているけれど、そのスイス戦に敗れて試合後のインタビューで泣いていたカーリングの4人が、記者からスウェーデンが韓国に勝ったので日本の4位が決まったと聞き、何かフリーズしたような間の後腰砕けのような状態になって歓喜するのは、いかにその喜びが大きかったのかという証拠でしょうね。

その敗れたスイスと、決勝トーナメントで再戦するというのも何か因縁めいた気がする組合せ。結果的に、ここ最近の試合で失敗やミスが続いた日本が、その経験を貴重な糧にして見事に盛り返したのに対して、スイスは負けられないというプレッシャーが掛かったのか、盛り返しはするのだけれど、そのモメンタムを掴みきれずに最後までズルズルと行ってしまった感じ。それでも、第4(5?)エンドだったか日本が一気に4点を獲得して逆転したのは大きかったでしょうね。素人の自分が見ても「あっ、いける」と感じたくらいでしたから。アメフトでも、ちょっとした切掛からモメンタムを掴み、格上の相手に勝利することはあるけれど、そうめったやたら有ることでも無い。難しいのは、まずそのモメンタムを掴むプレーが出来るかどうか。そして、一旦傾いたモメンタムを、しっかり握りしめて話さずに試合終了まで維持出来るか。それが出来ずに、大金星を何度も落とした経験があるので、彼女対の気持ちもよく分かる気がする。

これで前回の平昌オリンピックの銅以上の銀メダル以上が確定。それはそれで素晴らしいことだけれど、今回も予選リーグで敗れた英国に勝って、是非金メダルルを獲得して欲しい。でも、これまでの日本のパターンだと、こう言う場合今度は自分達にプレッシャーが掛かって、失敗するパターンがどの競技でもあるんですよね。不吉な事は言いたくないけれど、是非その変なジンクスを今回破って欲しいなぁ。前回もそうだったけれど、女子カーリングチームは人気のあるチームだから、もし金メダル獲得とかなったら、暫くは日本中その話題で湧くだろうし、またカーリング人気が再加熱することは確実。英国も競合だけれど、是非スイス同様予選リーグの借りを返して、笑顔で帰国して欲しいなぁ。頑張れ!

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