2022年2月9日

マスク不着用乗客

広島県呉市の市議ら二人が、釧路発羽田行きのAIR DO機に搭乗するときにマスク着用を拒否し、強制降機させられた件。最初、何で広島県呉市の、それも市議会議員が、わざわざ釧路まで出かけていたのか疑問だったんですが、釧路市内での講演会に出席していたと言う事。でも、その講演会なるものでノーマスクを提唱していたと言う事で、これって確信犯何じゃ無いかという印象を逆に受けたりします。

素朴な疑問として、今回の件は釧路から広島に戻る復路の話ですが、往路はどうしたのだろうかという事。AIR DOを使用したかどうかは不明ですが、飛行機を利用したとすれば往路でも同様に「マスク着用拒否」を主張しているはずで、その時は見逃されたのか、あるいは健康上の理由という表向きの理由を了解されたのか。あるいは、羽田-釧路便を往路でもAIR DOを利用していたとすると、往路でチェックされて復路ではより厳しく確認されて今回の結果になったのかもしれない。

私も新型コロナウイルス発生後何度か飛行機に搭乗して居ますが、初期の頃はマスク無しの人も極々たまに見受けられたけれど、最近では流石にマスク無しの乗客は見た記憶がありません。ただ、マスクをしていても気が緩んでいるのか、以前と比べて機内で結構声高に話しをする二人連れとか、食事の時には当然皆さんマスクを外すので、その時に話を熱心にして居る人とか。少し前にも、私の斜め前に座っていた人が、ずっとCAさんを捕まえて色々喋っている場面に遭遇しましたが、CAさんも無下に断るわけにも行かず大変だろうなぁと言う気持ちになりましたからね。機内は数分で空気全部が入れ狩るくらいの換気をして居るとは言いつつも、過去陽性者近くに座っていた人が感染したと思われる事例も有って、必ずしも空気感染(飛沫感染)だけで無く、飛沫が周りの座席とかに付着して、そこに触れた手から感染するとか、要するに元を絶たないと感染拡大は止められないわけで、そう言う意味では効果のあるマスク着用は、現時点では強制では無いけれど必須事項だと思うし、仮にも「市議会議員」という公の仕事をしているのであれば、模範的行動を示すべきだと思う。

この谷本誠一呉市議会議員は、「マスク着用の強制は憲法違反」と主張しているらしいけれど、いきなり「憲法違反」とか大きな話を持ち出す場合は、自分の経験から言うと「怪しい」と考えるべき事案。記事によれば、CAさんの説得に対して、チェックイン時に健康上の理由と説明為たことが虚偽申告であったことと、CAさんの説得に対して大声で遮るなど他の乗客への迷惑行為が想定されたので、同社の国内旅客運送約款に基づいて判断し行使された物。仮に間違っていると批判するなら、その約款に対して正当な判断では無いと言うべきで、憲法違反云々は筋違いな気がする。搭乗拒否理由が、例えば男性であるからとかの性差別とか、広島県人だからみたいな地域差別を理由していたのであれば、それならば「人権無視の憲法違反」と言っても良いと思うけれど、とてもそこまでの話じゃないし。所で、この市議会議員氏は、どうやって釧路から呉まで戻ったんだろうか。別の航空会社を利用したなら、その時もノーマスク要求をして受け入れられたのか、それとも在来線に新幹線を乗り継いで戻ったのか。そこでも、ノーマスクで移動したのか、そういう所もはっきりして欲しいですよね。

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