2022年1月10日

EVの問題点

欧州では新車はEVにシフトして行き、SONYがEV進出を発表して話題になったりと、自動車の内燃機関(ガソリン、ディーゼル)から電気化への移行は待ったなしの感じ。個人的には、『環境に優しいむというのであれば、水素車もその範疇かなという気はするけれど、取りあえず現行の内燃機関(一般的にはガソリン車)、ハイブリッド、EVと3種類に大別した時に、今の所一番効率的で環境に優しいのはハイブリッド(PHV)かなぁと言う気も。実は、今年車検があるので、そのタイミングで車を買い換えようかとも思っていたんですが、コロナ禍での半導体や素材不足で新車の納期も半年程度まで延びてしまい、とてもタイミング良く切り替えることは出来なさそうなので、一寸予定は先延ばしすることに。となると、1年後、2年後位に更新するとしたら、どの車が良いのだろうか。

EVも実は選択肢に入っていました。幸いにも自宅には今でもカーポートがあるし、実は次に新車購入した時には閉鎖式のガレージにしたいとも思っていたので、自宅にハイボルの充電設備を設けることも(資金的な課題を除けば)問題無し。毎日満充電の状態でEV利用出来れば、通常の買い物とか近場への移動なら問題無いはず。課題は、片道数百キロを超えるようなロングドライブの場合。最近YouTubeでもEV関係の動画をよく見るんですが、オーナーの多くの人が課題として上げているのは、長距離移動時の充電設備の不足。特に最近みた動画の多くは、この年末年始の移動を扱ったものが多かったんですが、ディーラーの充電設備は日産を除いて年末年始の休業で利用出来ずに、充電機械が激減したことを上げていたのは興味深い。また、高速道路移動では、大体各サービスエリアに充電設備は備わって居るみたいなんですが、台数的に1台とか2台とかで、空いていれば良いけれど、待ち行列に並ぶこともあるらしい。その場合、1台辺り30分位充電時間が掛かるので、一回の充電に1時間とか2時間とかというリスクもあることは新しい発見でした。その1回当たり30分の充電も、充電器の性能や車側の性能にも寄るけれど、大体1買い辺り100~150km分位の充電が限界らしい。特に冬季の場合は、車内暖房にもバッテリーが必要なわけで、場合によっては真夏の冷房よりもバッテリー消費は厳しくなる。また、冬季の場合はバッテリーの効率も下がりますから、ますます状況は厳しい。

高速道路の場合は、まだサービスエリアに充電設備があると期待出来るからまだ良いけれど、一般道を利用して長距離ドライブする場合等は困りますよね。例えばEVの航続可能距離が300kmとしたら、250km位の距離で移動して、移動先(例えばホテルとか旅館とか)で充電出来るのであれば、宿泊中に充電をして、最後は満充電にして帰宅するという旅も可能だけれど、その場合だって移動可能距離は半径200km位の場所に限定されてしまう。また、駐車スペースはあっても、充電設備がそれだけ準備されているとは限らないだろうから、どうしたって確実に充電出来る状態(例えば「充電設備夜間占有権付宿泊予約」みたいな)が確実で無いと、やはり躊躇してしまう。ドライブで行きたい場所には、色々な場合があると思いますが、やはり海とか山とか自然の多い場所で、公共交通機関も十分でない場所だから車移動したいという欲求もあるわけだから、そう言う事を考えるとEVで遠出というのは今の所分が悪い。逆に、それを逆手に取って、全宿泊室に一つ充電設備完備なんていう「EV最適化された温泉旅館」みたいなものは案外受けるかもしれないけれど。でも、山奥で電力事情も不便かもしれない場所で、大量の電力充電するのって「自然に優しい」と言えるのかは疑問だけれど。

中国では、乾電池みたいなバッテリー毎交換することで、充電時間を大幅に短縮するEV車がはしっているみたいなんですが、これも3社くらいが独自企画で競争しているので、やはり限られた地域の中では有効だけれど、そうで無い場合には厳しい。そう言う意味では、EV車はバスとか通勤利用とか、限られた地域でほぼ決められたルートを定期的に利用する場合にはほぼ実用段階と言えると思うけれど、自分のように車利用の半分くらいはレジャー目的という人間には、まだまだかなり使いづらいとも言えます。将来的には、日本国内各所に充電設備が準備されてとはよく聞く話だけれど、それよりも車本体は完全に電気自動車化して、今よりも小型の発電装置を内蔵して、燃料もカセットボンベみたいな形でコンビニとかで販売できるような形になれば、EVも大きく化ける気がするんですけどね。で、それに今一番近い懈怠は何かと考えると、ハイブリッド車がベストな選択になるのかなぁ。地上波等のテレビではEVしかもう未来は無いみたいな扱いをしているプログラムが多く見られるけれど、実際にどうなのか現実を伝えてくれるYouTube (YouTubers)の方が、やはり信頼性においても重要だなと再認識しました。

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