2022年1月11日

衰退を続ける「新聞」

ここ最近200万部近い発行部数が減っている「新聞」に関しての記事こちらのページに記載されている発行部数の推移を見ると、2000年には53,70万部余り発行されていた一般紙(4700万部)、スポーツ紙(630万部)が、2021年には33,00万部余り(38%減少)まで落ち込んでおり、一般紙は30,65万部(35%減少)、スポーツ紙に至っては2,36万部(62%減少)と言う状況。

その引用されている発行部数データの元データはこちらの物だと思うんですが、2007年までは1世帯当たり1部以上であったものが、2021年には0.57と半減しています。実際には、新聞契約をしている企業分も結構大きな比率を占めていると思うので、家庭で購読契約をしている人の割合はもっと少ないんじゃ無いだろうか。また、コロナ禍で共有する形での新聞や雑誌の提供が中止されているけれど、その為に購読契約を止めたところも多いんじゃ無いだろうか。例えば、飛行機の中とかラウンジでは以前は新聞提供していたけれど、今は無くなっています。それだけで、数百部位減っているはず。さらに言えば、個々に掲載されている部数は多分新聞社発行の部数なので、所謂「押し紙」の分も含まれていると思うんですよね。押し紙は全体の2~3割位と言われているので、本当に配達されて購読者が目を通している新聞の部数は2021年で2000万部位で、今年は下手をしたら2000万部を切るんじゃ無いだろうか。

こういう状況から、まず夕刊紙が廃刊となり、さらに朝刊紙からも撤退する新聞社もあり、「ニュース砂漠になる」と筆者は憂えて、その結果

地域の議会や行政に対して恒常的に目を向ける存在がなくなることによって、社会に対する住民の関心が薄れ、政治・行政の不正や不作為などが進行する状態を意味する。

と訴えるのだけれど、正直それって新聞メディア側の言い訳で、現実はネットが完全にその役割の主導権を握っていると思う。その中でも2014年に部数の減少が100万部台に一気に拡大すると、それ以降は100万部単位で減っています。さらにその前2007年位までは増えている年もあるし減っていても10万部台だったものが、2008年に40万部、2009年からは一気に倍増して100万部近い部数が減っています。2012年には一旦30万部台まで持ち直した物の、再び増え始めています。この流れに一番沿っていそうな事象は何だろうと思ったら、これって政権交代の流れに当てはめると案外スッキリするかも。つまり、それまでの自公政権から民主党政権移行期と政権担当時に新聞契約部数が大きく減り、2012年第二次安倍政権が始まると一瞬持ち直した物の、その後契約減少はますます加速していっています。勝手な解釈をするならば、当時の「一度試してみれば」みたいな民主党政権誕生支援の空気を嫌がり新聞メディアから離れる人が増え、第二次安倍政権になると、今度は安倍政権攻撃のためならなりふり構わない様子に嫌気がさしたんじゃ無いだろうか。また、2014年には、朝日新聞が慰安婦報道の捏造を認めて記事取消をした年ですが、それも一気に100万部台に乗せる影響があったのかもしれない。

自分の当時の記事を眺めてみると、2014年の10大ニュースで関係ありそうなのが「3.格安スマホ/MVNOの台頭」で、誰でも気軽にネットにアクセスできる環境が増加したことで、一気に新聞離れが起こる切っ掛けになったんじゃ無いだろうか。自分が子どもの頃だと、社会情報を得るためには、NHKのニュースを観るか新聞を読むしか無かったんですよね。となれば、当然新聞やテレビは必需品になります。でも、2010年位から情報の主流はどんどんネットに移行しており、2010年代になってくると、就職などで独立したり結婚して新家庭が出来ても、電話は固定電話で無くスマホ、新聞はネットで確認、という世帯がどんどん増えて行ったんでしょうね。だから、新規に新聞購読する世帯はどんどん減っていき、既存の契約者も物故して減っていけば、増える要素は全く無いと言っても良いかも。記事の最後には、大都市圏での減少率が大きく「ニュース砂漠」は大都市圏から現れると締めくくっているけれど、大都市圏はネット情報特にtwitter/instagram等によるリアルタイム情報が、しかも新聞のように切り貼りされずに「生情報」の状態で充実しているから、実はレガシーメディアは不要な状態になっているという事。だから、「新聞ニュース砂漠」は生まれるかもしれないけれど、「情報砂漠」には決してならず、逆に「情報オアシス」というか「情報掛け流し」状態になっているのが、大都市圏だと思う。そこに気がつかない、あるいは指摘しない時点で、この筆者氏の認識もすでに砂漠の蟻地獄に埋もれていると言われてしまうだろうなぁ。で、その情報化の流れは、地方にもどんどん広がっていくのも直ぐだと思う。

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