2021年12月4日

ビジネスジェンダー

先日の「コシヒカリ発言」がフェードアウトしつつある中、先の静岡県知事選挙中の遊説中に、川勝平太知事がつい口を滑らした話が発掘されて問題に。まぁ、以前から書いているように、この人は昔からこう言う問題発言が多い人で今更ながら驚かない。人格攻撃という意味では、静岡市の田辺市長とのやり取りも酷いと感じたけれど、今回の場合は明確に女性差別というか、これまでの発言の中でも酷い物じゃ無いだろうか。また、新東名の作業者に対しての発言も、職業差別というかNEXCO中日本に対しても、その時に同伴して居た女子大生に対しても失礼な発言であることは言うまでもない。

流石に、先日の「コシヒカリ発言」もあったので、県内のニュースでは結構大きく取り上げられたけれど、それも一日で終わった印象。全国ニュースでも公開されていたけれど、結局は謝罪して終わりという雰囲気。自分自身は川勝知事に対しては否定的な立場という部分をおいても、やはり今の時代こう言う発言は社会問題化するわけだし。でも、この発言よりももっと問題の無い発言だと思う森氏の発言であれだけ大騒ぎしたのに、今回の川勝氏の発言に関してはそうでも無い。組織委員会会長という、大きな組織と比べたら静岡県知事は小さな存在だから問題視しないという事なんだろうか。でも、それもおかしな話で、あれだけ言葉尻を捕まえて批判して居るのに、弩直球なこう言う発言には冷静な対応をするというのは、ダブスタの極みでは。

まぁ、取り上げているメディアにしても、「美人〇〇」とか「不細工△△」みたいな事は今でも平気で使用して居るわけですが、彼らというかそう言う事を売り物にしている人たちは、ある種の「ビジネス目的」でそう言う事を利用して居るわけで、そこはメディアも理解した上で利用して居るんでしょう。でも、ビジネスだから許されて、たまたまの発言だと許されないというのも解せない話。見ている方は、ビジネス目的だろうがたまたまの不注意な発言だろうが、違いをちゃんと理解出来るわけじゃない。同じ事をやっても、一方では厳しく批判されるのに、他方では何となく消えていき不問に付されて終わり。女性問題では、自ら女性差別を訴えていた某カメラマンが、実はセクハラの常習者だった話も、その後殆ど聞かれなくなったけれど、あれってメディア関係者は勿論、当事者である女性記者とか女性カメラパーソンの人達って納得しているのだろうか。

今回の川勝知事の発言問題は、その発言自体は彼らの年代的には冗談の一つです無用な気持ちだったかもしれないけれど、現在の社会環境や彼の地位を考えると容認されるような発言じゃ無い。公人である県知事以前の時の話ではあるけれど、それでも大学の責任者というそれなりに公の立場にいたわけだから、やはり許されるような発言じゃ無いし、それを自慢げに伝える事は社会人として公人としての認識も疑われる。一方で、だから徹底的に糾弾しろというのも極端な話だけれど、それを人によって強弱所か有り無しという違いで現れるのも不思議な話。川勝知事に対しては、これまでの12年間にこれからの4年間通して判断するべき話だと思うけれど、何時もこの手の問題には一言言うご意見番の皆さんが、殆ど発言所か触れもしないことが、川勝氏の発言以上にこの手の社会問題の根本原因だと思うし、闇とすら言えるような状態をよく表していると思う。

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