2021年11月26日

「誤解の波」を誤解させる

今週発売された「週刊文春」に掲載されているらしい、 赤木俊夫氏のパソコンから見つかったメールに関しての記事。何か、凄く重要なでも隠されていた見つからなかった「秘密」が、パソコンから発見されたみたいな論調だけれど、疑問な点がいくつか。

今回発見されたのは、赤木氏が弟さんに送った「4通のメール」との事で、送信日は2017年2月(赤木氏が自殺したのは、2018年3月7日)からとの事。今から4年以上前の話が何故今頃というのが最初の疑問。それは、奥様が赤木氏のパソコンを今回開く気持ちになり、それで発見されたとの事だけれど、そこで疑問なのが発見されたのはWordとかの文章ファイルでは無くメールと言う事。

記事の見出しで「2際したの弟に送った4通のメール」と書いているわけだから、今回発見されたものは、実際に弟さんに送信されたメールのはず。と言う事は、弟さんはそのメールの内容に関して知っているはずな訳で、今回の自殺事件が報道されたときに、「実はこんなメールを」という話は弟さんと奥様の間で出無かったのだろうか。外部に伝えなくても、身内同士であれば「実は兄が自殺する前に、こんな内容のメールを受け取っており、うつ病がかなり深刻の様子だった」みたいな話は、普通に交わされそうな気がします。あるいは、弟さんとしては、これ以上兄のことが世間で話題になることは良しと思わず、時間経過とともにフェードアウトする事を願っていたのかもしれないけれど、となると今回の文春の記事は迷惑でしょうね。

週刊文春としては、新証拠で「森友問題」をまた再燃させたいのかもしれないけれど、実は裏の意図がチラッと最後に書かれていますよね。つまり

11月8日に人事院から赤木俊夫さんの公務災害認定の文書が開示されたことを契機に再び広がる“誤解の波”(自殺の責任を野党やマスコミにすり替える論理)についても、詳しく論じている。

「誤解の波」とは、世の中が野党やマスコミに対して批判・批評する事を言うのだろうか。その「誤解の波」を払拭するだけの論拠を示せていないマスコミの問題だと思うのだけれど。それに、根本的な問題は財務局の文書改竄問題な訳で、元々の森友学園と当時の安倍総理側との関係を示す証拠は結局未だに出されていない。文書改竄問題にしても、不正を隠匿するためではなく、国会でのやり取りで野党からの理不尽な圧力を回避するためにやった物で、そう言う意味では一部野党は当事者・加害者であり、それを根拠無く持ち上げて拡大させたメディアも同罪。さらに、この記事を書いた「相澤冬樹氏」って、森友学園問題に関係してNHKを止めさせられた、と言っている人。ある意味、赤木氏に対して加害者的立場の一人である人間が、どう言う解釈をするかは簡単には言えないけれど、バランスというか中立的な報道にはならないのでは。結局は赤木氏を一番利用しているのは、メディアなんですよね。 

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