参議院補欠選挙での「コシヒカリ」発言が沈静化せず、一時は知事に対しての不信任決議は、成立に必要な議員数に数名足らないことが確実になり断念。代わりに、協力は無いけれど過半数で可決できる「辞職勧告」に変更されて成立したけれど、それだけならまだそんなに影響は無い。
今回は、さらに問題発言の対象である御殿場市市民から出された知事辞職を求める請願も可決されて、いってみれば「ダブルパンチを川勝知事が見舞われた」形に。 どちらも強制力は無いものの、県議会史上初めての事という事で、その意味は大きいことは確か。昨日のローカルニュースでは、各社大きく取り上げていて、自分に対しての辞職勧告や請願理由の説明を、川勝知事も議会で神妙に聞いている様子がテレビで何度も流されていました。以前から、何度か似たような事案はあって、その度に一度は知事側は「問題無い」と言いつつも、結局は陳謝・撤回して県議会で批判されるというパターンを繰り返している。ただ、これまでは議会で自分に対しての批判意見を聞くにしても、にらみつけるような場面もあったりして、かなり強気な感じを受けていましたが、今回は流石に答えたのか、これまでよりも元気は無さそうな雰囲気を感じました。
その応援演説での発言の様子は、昨日も何度も番組の中で再生されているんだけれど、私なんかが感じるのは応援演説なのに、自分が自分の言葉に興奮して、何か箍がはず多様な印象で罵倒するような感じで話をしているように見えます。正直、幾ら対立候補を下げて、応援候補を持ち上げるためとはいえ、一寸常軌を逸している気がするし、仮にも県知事という県の代表者という立場の人が、自分も責任を持つ県下の一都市に対して批判では無く罵倒する様な発言をすること自体信じられない。それって、自分で自分の失敗を認めていることになるんじゃ無いのか。考えてみたら、以前から静岡市の中田市長と対立して居て、最近は余りその件に関しての話を聞かなくなったけれど、何かそう言う対立軸を作って、そこに自分が正義の味方的な立場で相手を批判する事で有利に展開しようとしているような雰囲気も感じます。知事ならば、対立する事を先ず最初に回避して、話合いをすることが最大の役目じゃ無いだろうか。
知事選挙も先日有ったばかりなので、個々で知事が辞任することは無いと思うし、御殿場市長側も知事の直接の謝罪を受けて取りあえずこの件に関しては終息させたい感じを受けるので、今回の議決成立を持ってこの話はフェードアウトして行くのかなと思います。今回が初めてで無く、以前からその発言に関しては問題点を指摘されながらも、知事選ではそれなりの得票差で4選されているわけですから、県民の支持もある事は事実。只、流石に今回の件では気持ちが変わる人も多いんじゃ無いだろうか。流石に5選は無いだろうし、そう言う意味では残り任期をそれなりに勤め上げて、川勝氏としては上がりなんだろうけど、ちょっと納得出来ない気持ちも。昨日も静岡県内の陽性者数は0人でしたが、コロナ禍が落ち着いて来た今こそ、これまでの発言や行動を反省しつつ、県内の経済活性化をちゃんと目指して欲しいですね。そう言えば、この補選で当選した議員さんの、不倫騒動はどうなったんだろうか。一時騒がれて、それで終わりなんだろうか。そっちはそっちで、道義的責任というか問題としては大きいと思うのだけれど。
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